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牛滝に降る前に、エネルギーゼリーとBCAAを補給。
おやじ転車さんと一緒に牛滝を降り始めた。
牛滝ルートの登り口は、去年の「牛ほ練」の時に見ている。
登坂開始地点は見ただけで踏み入るのを躊躇う様な
コンクリートの激坂が口を開けて待っているのだ。
あれを登るのか・・・考えると正直気が重いのだが、
目の前にはおやじ転車さんが居る。
おやじさんは、牛滝はTTせずにゆるゆる登ると言っていた。
なら少しは楽しい？ヒルクライムが出来るのではないかとこの時は思っていた。
(これ、完全なフラグ。)
おやじさんと会話しながらダウンヒル。
出てくる話題は、最近の信貴山界隈の話。
初対面の私にも気さくに話しかけてくれる。
牛滝ルートの登坂開始地点に到着。
スタート地点を撮っていたら、おやじさんに撮る姿を撮られてた。
(すみません、おやじさん、画像頂戴しました。)
おやじさんから、
「好きなタイミングでどうぞ。」
と言われたので、少し間を置いた。深呼吸する。
クリートを嵌めようとして、アウターに入っているのに気づく。
一旦旋回してインナーに落とした。
意を決しておやじさんに
「行きます！」
伝えて牛滝を登り始めた。
なんだかんだで3本目。一人じゃないのが本当に嬉しい。
入り口のコンクリ坂は28Tで登る。キツイが登れないわけでは無い。
暫くしておやじさんが私を抜いていく。テンポよく踏んで坂を上られていく。
ん・・・？
よく見ると・・・
21Tやないか！！！！
おやじさん、リアを21T縛りで牛滝ルートを軽々登坂。
こっちは28Tまでフルに使ってもキツイのに。
やはりおやじさんは伊達じゃない！！！
しかし、こちらは未だあと何本走るか決めていない。
ここで全力を使う訳には行かない。
緩急自在に坂を上るおやじさんに千切られまいと
インターバルがかかる状態に陥りながらも必死に食らいついていく。
塔原分岐まで登り、残り1.2kmになった地点でおやじさん、ダンシング開始！
ツキイチし過ぎておやじさんのスイッチを入れてしまったのか！！！？
とにかく食らいついていこう。ペース配分を無視しておやじさんのケツに張り付く。
すると・・・ついに発動！！！おやじさんの闘争心に火が付いた。
ほるぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！
残り800m辺りから山頂までおやじさんのアタック！
みるみる目の前のおやじさんの姿が小さくなっていく！
ダメだ！あれには反応できない・・・。
一人戦意喪失状態となり、シッティングに戻し、あがった呼吸を整えながら
山頂を目指す。
ロータリーから駐車場入り口に差し掛かり、おやじさんの姿が見えた。
檄が飛ぶ！！！！！
頑張って踏む！！！！！
掲示板前に到着！！！
(スパートも撮って頂いてました。度々写真拝借すみません。)
激しく息が上がっていた。喉がひりつく。
おやじさんの涼しい表情に対して、こちらは顔面が引きつっていた。
掲示板に記入完了。
お「楽しかったですね！」
T「はいっ！！！」
息を切らせたままそう答えてボトルから水を喉の奥に流し込んだ。
きつかったが、この3本目の牛滝は充実した登りだった。
次回「限界への挑戦～初見の和泉葛城山へ 犬鳴編」 へ続く