~前回からの続き~

中尾のロング&激坂により早くも心を折られかけるが、このまま帰っては次いつこの場所に来るかわからない。

走るならトコトン。覚悟を決めて蕎原ルートへ向かった。

 

蕎原は粉河ハイランドパーク前の分岐を貝塚方面へ下る。

 

蕎原ルートを降り始める。

途中、左手に犬鳴との分岐があるがそのまま蕎原方面へ。

路肩には落葉が散らばって固まっている。この上に乗っかったら間違いなく飛んでいく。

 

そしてなによりも路面最悪。

凹凸が激しい。

加えて登る時には最凶の苦痛になるであろう斜度。

 

安堂の壁までは流石に行かないが、それでも相当の斜度。

それが結構な距離で続く。

 

降る際もブレーキを握りっぱなしで手が痛くなる。

手を緩めたらあっという間にすっ飛んで行ってしまいそうだ。

 

高い木々に囲まれた蕎原ルートは殆ど日が差し込まない。

全体的に暗い。

降る途中にMTBで登ってくる人が数名。全員苦しそうだ。

登る前に見てしまうと同じ場所で自分も息を切らす姿を想像してしまい萎える。

 

そぶらの森レストラン(元、愛のパン)の建物が見えてきた。

登坂開始地点までもう少し。

 

湧水で路面が濡れている個所が2か所ほど。速度を落として通過。

 

登坂開始地点に到着。

中尾では撮るのを忘れていたが、蕎原は登る前に撮影。

いざ、登坂開始。

 

蕎原も中尾と同じくS級。路面の悪さは中尾以上。

そして前輪が浮きそうになるくらいの激坂。

またしても超前傾姿勢とヘロヘロダンシングを使い、

周りに人が全くいないのを最大限活用して蛇行ヒルクライム敢行。

 

脚は絶対に着かないのが己の中のルール。と言うよりこの状況で

脚付きをしてしまったら、走り出しが不可能に近い。

 

途中、単車が後ろから上がってきた。軽快に抜かされる。

動力って素晴らしいやないの!

と恨み節を込めて走り去っていく単車を思わず睨む。

 

犬鳴の分岐まで戻ってきた。

分岐点が見えると終わりが近づいている気になれるが、

まだまだ頂上までは遠い。

粉河ハイランドパーク前を通過。

頂上までアップダウンを繰り返す尾根の道はGSJの方々が好むだろうと

走りながら思う。コンクリートで固められた激坂ポイントを28Tでゆるゆる上がる。

後は惰性で頂上まで。

 

2本目の蕎原ルート、登坂完了。頂上まで戻ってくると、岸和田ツーリングクラブの掲示板前に誰かいる。

赤のCAAD12・・・もしや!

「おやじさんですか?!」

「?!Tommyさん???」

 

何気に初対面のおやじ転車さんでしたが、前日に登られる事は知っていた。

どこかのタイミングでお会い出来ればと思っていたが、このタイミングは天佑だった。

 

おやじさんは神通ルートTTをした後で、通称:トリさんと会話中でした。

 

お「何処登ってきたんですか?」

T「蕎原です。」

お「何本目ですか?」

T「2本目です、1本目に中尾を。」

お「しんどかったでしょ?」

T「もう中尾だけで帰りたいと思いました。」

 

とこんな感じで挨拶もそこそこに和泉葛城山の洗礼を受けた話をしつつ、

2本目完了時刻を記入。

 

お「次は何処行くんですか?」

T「牛滝です。」

お「じゃあ、一緒に行きましょう!」

T「是非!」

 

次回 「限界への挑戦~初見の和泉葛城山へ 牛滝編 with おやじ転車さん」