どもどもCurryでふニヤニヤ

はぁ…チーン
うん、次行ってみよーニヒヒ

では㉖いきまふデレデレ

お時間ある方、妄想苦手じゃない方
おいでやすちゅーちゅーちゅー








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セフンを待ち続けて
もう1年が過ぎた




ハルは定期的に
私に会いに来てくれた


私もハルも
お互いそのことには触れず
なんでもないことを話して
なんでもないことで笑い合った






でも
ハルの結婚準備が始まって
忙しくなると
あまりうちに来れなくなり
そのハルを心配させないように
なるべく明るく過ごすようにした

無理にでもそうしてると
案外
普通に生活できるようになるみたい




私もひとつ歳をとり
夜中に目を覚まして
泣いてしまうこともなくなった








私 このままセフンのこと
忘れていくのかな…


それでもいいのかな…

そう思い始めた頃
店の雑誌の入れ替えをしてると
見覚えのある顔を見つけ
手が震えた










『セフン…?』



そこに写るセフンは
少し大人びてて
でも
相変わらずステキで眩しかった




私は高鳴る胸を抑えながら
そっと雑誌を戻し
仕事を続けた

仕事が終わると
本屋に駆け込んで
セフンが表紙を飾る雑誌を買った




うちに帰っても
なかなかその雑誌を袋から出せず
テーブルに置いたまま眠った









いつもより早く目が覚め
また雑誌の袋を手に取ってみる




ちゃんと現実と向き合わなきゃ…

そう決心し
雑誌をやっと取り出した





そこにいるセフンは
カッコよくポーズを決めながらも
どこか寂しげな表情を魅せていた

ちゃんとしっかり見たいのに
涙で視界が滲んでいく






元気に…して…たんだ
…よかった…


私の心は
離れていったセフンを憎むのではなく
ちゃんと存在してくれていたという
安堵感に包まれていた




インタビュー欄に
1年前からモデルの仕事を始めたこと
ダンスの仕事も続けていること
白い犬を飼い始めたこと


そのペットとの写真まで載っていて



最後に
もうすぐモデルの契約が終わり
こっちに戻ってくると書いてあった








帰ってくるんだ…



それを読んだ途端
私の心臓はまた早く鼓動し始める
でも
私のところに戻ってくるとは
限らないんだよね…

淡い期待もしないはずだったのに
雑誌を握りしめ
久しぶりにセフンの家の前まで
来てしまった



また…  私 なにやってんだろ…
来た道を戻ろうと歩き出す






『〇〇…さん?』

セフンの家の門が開き
懐かしい声が私を呼び止めた




『お姉さん…
   …お久しぶりです…』

私はそう言うのが精一杯で
その後 黙り込んでしまった




お姉さんの方も
少し気まずそうにしてたけど

『ちょっと… 時間ある?』
門を開けて私を招く



『仕事があるので 少しだけなら…』
そう言って私も中に入った







『朝ごはん まだだよね?』

そう聞きながら
淹れ終えたばかりのコーヒーを注ぎ
一緒にホットサンドを出してくれた



『いただきます…』
小さく手を合わせ ひと口かじると
その温かさと懐かしさと苦しさで
胸がいっぱいになった





泣きながら
ホットサンドをほおばる私を見て
お姉さんは

『〇〇さん… ごめん…』


そうつぶやいた





『なんで お姉さんが… 謝るの…』
私は食べる手を止めて
お姉さんを見ると
その目からも涙が溢れ出していた




『…セフンがなにも言わずに
   〇〇さんから離れたのって
   私のせいでもあるから…

   …1年くらい前 セフンに
   海外でモデルをする話がきたの
   最初は嫌だって言ってたけど
   うちの会社のために
   結局やることが決まってしまって…
   一緒に海外に行くことになって
   私はケンと一旦別れることにしたの
   いつ帰れるかわからないのに
   ケンを待たせるのは申し訳ないって
   そう話してるのをセフンが聞いて
   それで〇〇さんに待っててとは
   言えなかったんだと思う
   なにも言わずに行くことが
   〇〇さんのためだって考えて…』



『そんな… 
   私 ずっとセフンを待ってたのに…
   ずっと悩んで
   なにがいけなかったのか
   どうしてなにも言ってくれないのか
   …でもセフンの方は
   とっくに私のことなんて
   忘れてるだろうって思ってた
   そう思いながらも待つしかなくて…
   そしたらこの雑誌で
   セフンの姿を見つけて
   気がついたら ここに来てて…』





お姉さんは私を抱 きしめて
泣きながら何度も謝った

謝られる度に
違う お姉さんのせいじゃない
そう答えると
今までせき止めていたものが溢れ出し
ふたりで涙を流した






たくさん泣いた後
少ししたらお互い落ち着いてきた

セフンが帰国する日を
教えてもらうため
お姉さんと連絡先を交換してから
セフンの家を出た










続く……



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画像お借りしました♡


㊗️ビビたん出演ウインク