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私は先生から逃れるため
机の書類を力いっぱい先生の方に落とした

それだけで逃れられるわけもなく
ドアは先生側にあって
このままじゃ逃げ場がなかった





先生がゆっくりと迫ってくる

どうしよう…
どうすれば…

考えても考えても答えが出てこない


私は自分の愚かさと恐怖で
涙が出てきた


『泣いてるの?大丈夫だよ
   怖くないからね…すぐ終わるから…』



やだ…怖いよ…









先生の手が私の頬を撫でた時
ドアがノックされた



『先生ー、いますー?
   課題 出しに来たんだけど…
   あれ…いないのかな…』


シウの先輩の声…だ





私は思いっきり先生を突き飛ばして
ドアの方に逃げようとした
でも先生が腕を引っ張って
行かせないようにする



『やだ…離して……!』


『え…誰かいる?…先生?』





『シウ先輩!…助け…』


ドアが勢いよく開いて
シウが飛び込んできた





『な…にしてんの…先生』


『…………
   いや、シウくん違うんだよ これは…
   この子がね た、単位が欲しいって私に…』




『ちが……先生…ひどいよ…』

私は目の前が涙でにじんで
シウの顔もはっきり見えなかった





シウが先生のところへ歩み寄り
耳元でなにかをささやく


それを聞いた先生は
肩を落として
座り込んでしまった





『こっちおいで』
そう言ってシウは手を伸ばした

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私は泣きじゃくりながら
シウのその手を
しっかりと握った





黙ったまま
手を繋いだまま
ふたりで歩いた


私の涙は
悔しさと情けなさとで
ごちゃ混ぜだった







シウは大学の近くに住んでる
仲のいい女友達ミナのところへ
私を連れていった



『シウ…あんたが女の子連れてくるって…
   あぁ、えっと……〇〇ちゃん…だよね?』


『はい……』





『俺がちょうどあいつに課題出しに行ったら
   …やっぱりだったよ
   噂通りのサイテー野郎でさ…』


『可哀想に…まだ震えてるじゃん…
   ったく…大人しそうな子を狙って…
   ちゃんと釘刺しといたんでしょうね?』



『当たり前だよ…あいつももう終わり』

『もう大丈夫だからね…よしよし…』

ミナ先輩に優しく頭を撫でられ
安心してまた泣いてしまった








『あ、バイト…電話しなきゃ…』
バイト先に休む連絡をした



『…落ち着いた?コーヒーでも飲む?』

『シウ…ここあたしんちだけど…』



『いいじゃん…ミナも飲むんだろ?』

『よろしくー』




このふたりって 恋人同士なのかな…
でも…お似合いだね…




コーヒーを飲みながら
あいつのサイテーな話とか
シウのお父さんが学長の親友だとか
シウとミナ先輩が幼稚園からの腐れ縁だとか
たくさん聞いて
すっかり私は元通りになっていった




『すみません…すっかり長居しちゃって…』

『ホント、シウはいつも連絡なしで
   来るんだからーもー
   …あ、〇〇ちゃんはいつでも来てね』




『なんだよ…俺もいつでも来るけどね 笑
   じゃあ 〇〇ちゃん送ってくるから』


…〇〇ちゃん…って…
シウ先輩…









『気をつけてねー  笑』
ミナ先輩はニヤッと笑った




『あの…あの先生はどうなるんですか?』


『んー、もうこの大学には
   いられないんじゃないかな…』





『どうしよう…私のせい…ですか…』


『なに言ってんの!
   〇〇ちゃんは被害者なのに…
   そういうなんでも自分のせいにするの
   よくないな…』





『すみません…』


『あ、俺つい…ごめんね
   〇〇ちゃんは何も悪くないのにね…』





『いえ…シウ先輩には2回も助けてもらって
   どうお礼をすればいいのか…』


『お礼なんて…そんなのいいよ
   元気に学校に来てくれれば俺はそれだけで
   いいから…ってカッコつけすぎ? 笑』





『ふふっ シウ先輩…
   ホントにありがとうございます』



『ん、じゃあまたね』『おやすみなさい』














~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜~〜


『覚えてるよー
   …だってシウ 最初からステキだったもん』



『え、そうだった?
   それより〇〇はいつも危なっかしくてさ
   俺なんかより〇〇の方がよっぽどモテてて
   その自覚ゼロなんだから…
   そこがまた可愛いところでもあるんだけど
   俺が守んなきゃって勝手に思ってたからな
   …だから俺が嫉妬深くなっちゃうのー 笑』




『…そんなにシウに想われてたなんて…
   すごく…嬉しいな…笑
   あ、でもシウの友達のミナ先輩って
   絶対シウの彼女だって思ってたけど…
   違ったの?』




シウは私の髪を撫でながら
『ミナはね、俺の好きな人を唯一知ってたの
   俺は〇〇一筋だったしね 笑
   だから色々協力してもらったんだよね』



『でも…ミナ先輩はシウのこと
   好きだったとかはないの?』





『あーないない    ミナはずーっと
   俺の兄貴のこと好きだったからなー
   おかげで今じゃ姉貴になっちゃったよ』


『えーーー!そうなの?!
   ミナ先輩がお姉さん…すごいね 笑』





『もー笑いごとじゃないんだからなー』
ったく…ミナの奴、実家帰ると
お姉さんと呼べとか、あれしろこれしろって…



シウはブツブツ言いながら
『まぁ姉貴になる人が
   信頼できる奴でよかったけどね…』




そういう信頼関係って
いいね…
シウのいう 家族 って
こういう意味もあるんだろうな





私もいつか
シウと本当の家族に…
なんて
欲張っちゃだめだよね
でも…そうなれたら嬉しいな…





『ん?どした?』


『ううん、なんでもない
   私はあの頃よりもっとシウが好きだから』





『おーそれ言うかー?   だから俺の方が
   歴が違うって言っただろ?』


『じゃあ…』





ちゅっっ…




『これで私の想い、少しは伝わる?』





『……んー……まだわかんない 笑』





『もーー……』


ちゅっっ…ちゅっ……ちゅっっ…



『これでいい…?』




『…何度してもまだ足りない…笑
   どうやったら〇〇が俺のものって
   実感できるかな……』






『ずっと…ずっと一緒に…いて…シウ…
   私がおばあちゃんになるまで…
   なんて  重いよね…笑…ウソウソ』

私はシウの反応が怖くて
だから少し冗談ぽく言った







『………〇〇…』


『あー冗談だってー
   そんな重い女にならないよー 笑』





シウはぎゅっと私を抱きしめる

『シウ……?』






『おばあちゃんになっても見てていたいって
   先に俺が言ったじゃん 笑
   ずっと〇〇と一緒にいることが
   俺の想いを伝えられるってことだよな…
   こうやってずっと一緒にいような』

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『うん……シウ…ありがとう』



私たちはきっと
ずっとこのままで……ね…






私とシウは
熱い キ ス を繰り返し
未来の話を
明け方までした


そしてそのまま
ふたりでくっついて眠った












END



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画像お借りしました♡














どーもーCurryでふニヤニヤ

いやー書いちゃった♡シウ様物語第2弾♡
書いててニヤけて…楽しかったデレデレ
シウ様を見る目が変わってしまったでふ酔っ払い
もちろんエロ目線で…♡

やっぱりEXO最高♡
ベッキョン大好き♡
早く元気になってねウインク

自己満の独りよ・が・りの妄想ですが

とりあえず書き上げられたこと、

これを読んでくださった皆様と自分にも

感謝申し上げまふ♡