離婚したパパとママ。
小学生になり恐怖のりさマックス全開
紆余曲折辛く寂しすぎるい日々を経て一年生の終わりに新しいママがやってきました。
新しいママは韓国人
日本に来て15年位と言っていたかな。
だから日本語はペラペラ。
2年生になる前の春休みに、ママの故郷、韓国のソウルに行きました
飛行機に乗ることになるなんて!
それはそれはビックリなりさちゃん
韓国は日本とよく似ていると聞いていたけれど、7歳のりさちゃんには全くの別世界でした
左ハンドルだし、信号機すら違うものに感じた
箸は鉄なの?ご飯もお菓子も飲み物もアイスクリームもなんか違う。右を見ても左を見ても初めてのものばかり
街の香り、家の香りも全く日本とは違って感じた
とにかく驚き通しだったことを覚えています
新しいママのお兄さんの家へ行くと、そこには同じ年の女の子と一つ上の女の子がいました。
突如同じ年ごろの従妹ができたのです
言葉が全く通じないのに、一緒に遊べる、二人とも優しい、大好き、韓国ってすっごく楽しい
大興奮でとっても刺激的な経験を経ての2年生のスタートでした🌸🌸🌸
今まで寂しくてたまらなかった恐怖のりさちゃんは完全に消え失せていました。
こんなに楽しく愛のある毎日が私にやってくるなんて。
そして韓国のママはクリスチャン
ご飯の前、眠る前には必ずイエス様にお祈りをする習慣ができました
愛されていることを実感し、来る日も来る日もイエス様に感謝の祈りを捧げました
イエス様のお陰様だったんだ、イエス様がママと会わせてくれたんだ、って心から信仰するようになりました
みんなとは何もかもが違う私の新世界
恐怖のりさを脱し、この時の私の世界はキラキラとしていました
良い子になる、絶対もう私は恐怖のりさには戻らないぞ
そう固く決意したのです。
そして2年生がスタート。
一年生の頃、たくさん同じクラスのみんなには酷いことをしたしとんでもない姿を見せてきた
新しいクラスで一緒になった同じクラスだったお友達には、生まれ変わった私を見せよう。
初めて同じクラスになるお友達には、恐怖のりさを知る必要はない、私は良い人です、と思わせよう
小さな胸に大きな希望を掲げ、りさちゃんは2年生になりました。
新しい教室で席についた時、後ろの席の女の子は全く知らない女の子すごく可愛く元気な女の子でした。
『私、この子と仲良くなりたい』そう心に思い話しかけたのです。
実はその彼女と今もFacebookでだけは繋がっているんだな、彼女はこの日のことを絶対覚えていないはず、だけど感情が動きまくったこの日の事、私は超鮮明に覚えているのです。
感情優先で溜まる思考、感情が大きく動いた出来事はいつまでも覚えているものなのです。
潜在意識の大きな特徴の一つです
この時私が話したこと、春休み明けで韓国かぶれになていた私…。
すごい経験をしてきたんだ、私は!と誰かに話したくて仕方がなかったのです。
『ねえねえ、にほん(日本)から出たことある?』
と聞きました
するとそのお友達、少し考えて2本の棒を床に置き、2本の棒と棒の中から、ヨイッと外へ出たのです
『はい、にほん から出たけど?』
『……。』
この時の私、唖然。
意地悪な子だな、なんかちょっと怖い、と思いました。
今考えてみると、これも私の思考の投影。
自分の中で、いい子になる、と決めていたので、過去の意地悪だった自分を見せられていたのかもしれません。
頭がよくてスポーツ万能で可愛い彼女。
そしてなんかちょっと面白いことばかりいってくる、
私とは全然レベルが違う人だな、と思いました。
新しいりさは、この子に気に入られたい、仲良くしたい
今までになったことのない感情になったのでした
事あるごとにその彼女に近づくのです。
恐怖のりさを少しでも出してしまったら絶対に仲良くはなれない。
だからこの時更に私は良い子になることを決意し、へりくだる私になる、と決意したのです。
へりくだる…自分の思いは一切言わない。
やりたくないこともやる、やりたいことでも誰かがやりたいのであれば譲る、そして相手をひたすら褒めちぎりまくる私。
私もこの彼女みたいになんか頭を使って笑える話を日々考えてはショータイムのように頑張ってしゃべってみる、など。
これってすごい蓋をしている上に存在しているりさちゃんでした
心の中ではどんな思考が増えていたのでしょうか。
それは現実を見たらわかりました。
現実はこちら↓
彼女はとんでもなく冷たくなる一方で、私のことを見下している、なんかいつも得意気?調子のっているの感じがする…という思いでした
表向きへりくだって見せる良い子のりさちゃんの蓋の下、心の中では↓
私はすごいんだぞ、韓国にも行った、新しいおうちに新しいお母さんに、あなたの知らない世界、イエス様だっているんだぞ、といった見下しにも見える、得意気な私がいました。
ザ・投影…
今だからわかるよ。
どこまでいっても自分の思考が潜在意識に溜まりまくり、そして現実化して、自分の思考に出会っていました。
この時、もちろん思考のしくみなんて知りません。
どうしてだろう、私は良い子になっている、恐怖のりさではないはずなのに。
良い子のりさちゃんは傷ついていました。
彼女からの反応を感じ、どんどんと自信をなくしている感覚をジワリジワリ心で感じたのです
そしてこの時思ったこと
『そっか、みんな私のことなんて嫌いに決まっているか、私はやっぱり本当は悪いこだもんね』
この思いは、いなくなってしまった本当のママの時に根付いた気持ちと全く一緒だったのです。
私は愛されていなかった。だから捨てられた。
そんな愛の勘違いが根付いているりさちゃんには、どこまでいっても自分はダメな人、という現実に戻ってきてしまいます。
だけどそんなりさちゃんにも一つだけ希望がありました。
それは新しいママの存在
どれだけお友達が私のことを好きになってくれなくて仲良くしてくれなくても大丈夫
なぜならら私には新しいママがいて、このママだけは私のことを愛してくれる
私の最高見方だから
この気持ちがあるだけで十分でした。
なんだか寂しく、モヤモヤにまみれた学校生活の中でも、ママという希望があったので、いつも家に帰ることが楽しみで安心していました。
だけど、この明るすぎる希望も、ゆっくり儚く闇に変わりだすのです…。
(脱 恐怖の)りさちゃんストーリー続きます。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました
思考の学校 認定講師 山田りさ