森永卓郎さんのことを奥さんが主人はあの日自分が死ぬとは思わなかったのでは
と書いているのを読み
この世に生まれた瞬間から死に向かって生きている現実のなかで
学び、仕事、恋愛などから生まれる数々の積み重ねを経て
守るべき感情も芽生える
夫も現世から去る自分の死を希望してなかった
私たち二人で築いた生活はかけがえのないもの
食することの楽しみあり、年を取るごとに生まれる絆あり
自分の体の現状を把握して覚悟をしなければと思っても
一握りの希望をすてきれない。比重はやはりこの世にある
この世から自分という存在が死を意味するものになることには
複雑な感情を持つのがすべである。
森永卓郎さんは身辺整理ができるから一瞬の死でなく癌で良かったふうに
本に書いているが、其処に取り組んでいる心は現世にあり
全力で家族のために働き奥さんに息子さんに感謝と深い愛情を感じ
生きた証を無にしたくないのが人の世の尊さであるゆえ
死を目の前に覚悟の中でも明日という日に希望は捨てきれない。
残された家族は心の中に残る絆に現世で涙している。
