想い

お父さんがいつも削ってくれていたまな板がだいぶ薄くなってきたので新しいのを買ったのだけれど、もう少し使ってみようと今日削ってみた。前は泣きながら削ったがうまく削れなかった。前より上手に削れたがやはり鼻水すすりながら削った。前は削ってくれたお父さんが居ないことで泣き、今日は仕事から帰ってきて夕ご飯の支度をしようと台所に行くと

「まな板削っておいたよ」と言うお父さんの声

忙しくて「はーい」と言いながら食事の支度

お父さんの声が懐かしく空しく泣けてしまう。

 

女性歌手Tさんは旦那さんが亡くなり焼き場で「私も焼いて!」と叫んだとか

以来テレビなどでも歌う姿を見ない。

限りなく尽きない想いは当人にしかわからない深いものである

 

泣いてばかりいると「御主人が悲しむわよ」と言ってくれる人がいるけれど

夫のいない生活に楽しみとか希望は薄れてしまい

空虚さの中で生きている。