高校生になりテニス部に入りたいと思っていたが友人に「山岳部の部室に行ってみない?」と誘われ気乗りもしなかったが行ってみた。そこに夫がいた
16歳で夫との出会いは私の中で感じたことのない高感度、夫はその時どう思ったのか
夫に聞いてみたいがもう聞くことは出来ない。
山は好きではなかったが夫の居る山岳部に入部した
それからお付き合いをして私21歳、夫23歳で結婚
本当にいろいろなことがあった結婚生活、亡くなった今人は「頑固な人だったわね」と言うが私はそう思ったことはない。ただ人を疑うことができない人で思わぬ借金をも負った
私のことを思ってくれているのか疑問であなたは自分が本当に好きな人と結婚した方がよかったのではと言ったこともあった。借金を返し終わったら夫はがんになった追われる生活の中でも夫と結婚した以上私は全力。病気になってから夫は変わってきた、相変わらず人が良く困ったこともあり夫を諭した時もあった。
放射線が利き6年二人での生活
好きはわかるが愛は私の中で常に疑問だった。
死を前に夫は私のことを残った気力で気遣うようになった。
仕事が終わり病院につき「お父さん来たよ」と声をかけると出ない声で「お帰り」
と精いっぱい優しく言うのです。
「ごめんな、いつも感謝していた」と言う夫
私は管につながれている夫に二人での生活の希望を語ったが
静かに旅立ってしまった夫。涙にくれる日々。でも
長い間疑問だった愛を悟ることができた。
愛はあったのです夫にも私にも、あったのです・・・・。
お互いの心にもっと深く入り込めばよかったのかもしれない
どこか遠慮があったのかも・・・
私こそ至らぬ妻だったのでしょうね
「ごめんなさい」
手を握り明日また来るねと言うとうなずく夫そこに明日はあったのに
もう二人の明日はない
大好きな夫の顔を見たいのです
語り合いたいのです
