記憶の扉の一つの中に料理教室がある。

あるお宅で行われている

教室に友人と行った。

3卓の丸いテーブルには

紫のテーブルクロス 

部屋もおしゃれだった

その日の人数は8人ほど

料理の前に 和菓子とお茶が出た。

田舎者の私たち二人は この和菓子も

先生の手作りのおもてなしと確信して

味わっていた。

友人が「美味しいですね。」

「先生の手作りですか?」と聞く

先生 「これは買ってきたんですよ」

まずい質問をしてしまった

二人で下を向いた

料理が始まったが

ある程度の下ごしらえがしてあり

こちらへ あちらへと移動ばかりで

私は何が何だか さっぱりわからないまま

テーブルでの試食になった
スープ

皆さん「美味しい 美味しい」と口々に言うが

私は美味しいとは思わなかったが

適当に相槌を打っていた。

話の中で

よく動く場所だから美味しい

とか言っている。

レシピを見たら テールとあるが

テールて何?さっぱり判らぬ

やっと理解した時

ゲーと思った

牛のしっぽとのこと

頭が混乱した

肉嫌いの私が何で牛のしっぽのスープを

この場で飲まなくてはならないのか

火にかかっている時チラッと

覗いては見たが

何だかわからなかった。

もうどうでもいい 早く終わりたい

でも何か食べなくては

パンを口にするとこれが一番美味しい

先生が焼いたものと思い気取ってパンがとても美味しいですね

と言ったら

「○○店のパンです」との答え

友人と私は何か

この場に不似合いに感じつつも

時を過ごした。

食事が終わり

何人か集まって感心していたので

近づいてみたら砂糖で作ったという

城や 人形の

ケースに入った置物

素晴らしいとか 芸術的とか感嘆の声

私ときたら

「エッ 砂糖で作ったのですか?」

「アリは来ないんですか?」

あーまた愚問

もうじゃがいもの煮物が私には合っている

友人も同感

部屋の中のたくさんの引き出しには

ホークやら ナイフやら お箸

箸置きなどなどが実に綺麗に

整理されていて それも皆で感心していた。

すると一人

とてもきれいな家ですが

「ゴキブリはいないのですか?」と聞いた。

友人と私の上をいくその人の質問に

妙に安心感を持った

でもこうゆう料理教室って

私には不似合いと思い

1回きりで辞めました。