高校生の時友人宅の裏の家が夜中に火事になり
友人家族はパニック状態になったそうです。
母親は洋服に着替える心の余裕を失い
ねまきの着物の裾をふみつけヨロヨロしながら
部屋から部屋を行ったり来たりし長男に二階の屋根に
水をまくように指示し、妹には大切なものを持つように
命令したそうです。火事は大事に至らずホットした時
妹はぬいぐるみを抱いて立っていて、長男が降りてこないので
二階に行ってみると、頼りに思ってきた大学生の長男は
ジョーロに水を入れ真剣な顔で二階の屋根に水をかけていたそうです。
母親が「何をしているの」と声をかけると
長男は顔を上げ真顔で
「屋根に水をまけと言ったじゃないか」と言ったそう
その時母親の長男への期待はもろくも
崩れたようだと友人は言う。
私の家の近くでも夜中に火事があり発見者の姉は
近所ではおしとやかな娘さんと思われてきたのですが
私に大声で「火事だー火事だー」と叫んで近所の人を起こせと言い
戸惑っている私の前に立ちはだかり 闇を裂く大声で
「火事だー火事だー」と叫んだのには驚きでした。
呆気にとられている私に 姉は早くタンスの中の物を
風呂敷に包むよう私に指示。当時中学一年の私は風呂敷を広げ
タンスの引き出しを風呂敷の上にいくつも重ね
「姉ちゃん出来たよ」と火照った顔で言った。
友人のお兄さんのことを、笑うことも
あれこれ言うこともできません。
母親が 「何をしているの」 と声をかけると、
寝間着の着物の裾を踏みつけ、ヨロヨロしながら
