癌サバイバー | 酒屋のおやじのブログ

癌サバイバー⑨

最初の癌摘出手術から7年目、年末あたりから急に眠気が出るようになってきました。

だんだんと疲れがたまってきている感じ、正月に入り酒も欲しくなくなってきました。(退院後、抗がん剤治療が終わって、医師からお酒はほどほどに飲んでもいいと言われておりましたので、職業柄目の前にはたくさんありますので、病気になる前からかなり飲んでおりました)そのうち残尿感があるようになってきました。

2月になり、定期検査で血液検査・CT検査をして医師の診断を受けました。

血液検査の結果を見るなり、首をかしげました。CT画像を見て、「あれ!」これには私が驚きました。「マーカーの数値が上がってきています。左の腎臓の下あたりに腫瘍らしきものがあります。8年経って再発しているようです。驚きです。泌尿器科の先生にも見てもらいましょう」泌尿器科で検査、診察を受け泌尿器科の先生は「再発してますね。左の腎臓の下に腫瘍ができてそれが尿管を圧迫しています。だから残尿感があるんでしょう。水腎という症状で、腎臓がかなり弱って来ています。一度こうなるともう通常には戻らないでしょう。」との事。

主治医から次回はご家族の方と一緒に来てください。と言われました。また癌の宣告を受けるようです。

数日後、家内と診察を受けに行きました。

医師から転移性の癌と言われました。手術で切除できない事も無いですが、かなりむつかしい手術になります・・・。抗がん剤とかもあります。

そこで家内が言ってくれたこと「先生、重粒子線はどうなんですか?」

私は何の事かさっぱりわかりませんでした。

先生はそれもあるねと言って、すぐ重粒子線センターのパンフレットをもってきてくれました。「ただ、これはむちゃくちゃ高いですよ。一回行ってみますか?紹介状、予約を取ります。」すぐに電話で予約を入れてくれて、一週間後に診察に行きました。

重粒子線センターの医師は「大丈夫、保険適用で治療できます。治療の段取りとかは次回の時にお知らせします」

センターの医師はかなり自信があるようで、ほぼ癌細胞は消えるだろうとのこと。

保険適用になるにはいろいろな条件があるようです。保険適用でなければ、318万円。保険適用ならば、高額医療の限度額内で5万円ほどです。

家内に「お前、何で重粒子線なんちゅうの知ってたん?」

「樹木希林さんが、癌治療をしてたのを、ワイドショーで見てた」だって。

「伊達に、一日中テレビ見てるわけやなかったんや。」

「そうやで、テレビ見てたんが役に立ったやろ」

これから、重粒子線センターでの治療が始まります。