癌サバイバー②
あっという間に手術の日が来ました。
その間、痛くなるわけでもなく、日常生活を続けていました。
やはり、手術は緊張いたしました。麻酔科の先生やら口腔ケアの先生やらいろいろ見ていただきました。
元来、単純な性格か薬は良く効く方でした。麻酔をかけますと言われ、数を数えてくださいと言われた瞬間麻酔が効きまして気が付いたら手術は終わっていました。
先生曰く、しっかり切除しました。ただ、やはり人工肛門になりました。と・・・・翌日、初めて人工肛門なるものを体験というか見ました。
やはりショックでした。
術後の痛みはほとんどありませんでした。病院の方針で、患者には痛い思いはさせないらしく、定期的に痛み止めが点滴に混ざるシステムでした。
人工肛門の人は日本に約200万人程いるらしく、そのケアも進歩しているようです。
人口肛門の事を「ストマ」人を「オストメイト」と言うらしいです。
術後、3日目位から病院内で運動(歩行)するように言われ、ボチボチ動き始めました。
人工肛門は私の場合、腸(腫瘍の部分)を切って、切った先をお腹の所から出してました。
その腸には筋肉が無いので、時間に関係なく腸が動くと便が出てきます。
だから、その腸の出ている部分に袋を付けて便を貯めるようになっています。その袋がまた、うまくできているのに驚きました。
接着剤のようなものでお腹の皮膚に貼る付けるようになっています。便が溜まってきたらトイレで排出します。
医師からは、「肛門の筋肉が残っているので1年くらいしたら元の肛門に繋げる事ができる。」と言われ、1年我慢して元に戻ることを信じて、療養に専念しました。
一つ、思い出しました。癌の宣告を受けた時、医師が「がん保険に入ってますか?」と聞きました。幸いにも私は20年ほど前に入っておりました。その事を言うと「それなら大丈夫。いろんな治療が有ります。」つまりお金が掛かりますよという事と解釈しました。でもこの「がん保険」のおかげで大変助かりました。その話はこれからです。(保険会社の宣伝をしている訳では無いです)