役員選考に思う | PTAはPTA

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私が経験したことを基にPTAに対して感じたこと・感じていることを綴ってみようと思います。

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先月、町内会の総会があり、令和4年度の町内会長・副会長が決まりました。

 

町内会には9つの組があり、1組10世帯前後で組長は基本輪番制ですが、実際には各組に委ねられていますので輪番には入らなくてもいいご家庭も実際には存在しています。

 

原則、会長・副会長は組長候補者の中から会員の投票(選挙)により決定していまが、各組の世帯数の違いもあり、巡り合わせや高齢化など諸所課題もあり、その都度、細かな規約変更が総会に諮られ、そのたびに議論がなされてきました。

 

何年も継続審議だった組の組み換えも行われました。

 

町内会長(任期1年)もしくは町民会館長(任期3年)を3回経験した人は候補者免除を申し出ることができるようになりました。

 

また、75歳以上の人は候補者から外すことにもなりました。

 

候補者が限定されるため、次期組長だけでなく次次期の組長も候補者に加えることになりました。

 

そして、候補者は投票の前に物申す機会が設けられています。

その理由には100世帯前後の町内会ですが、少しずつ世代交代が進んでいて、自己紹介をされて「あ~、○○さん家の息子さん(娘さん)か~」となる年々増えてきていることや全くこれまで縁もゆかりもなかった人たちが徐々に増えつつあるからだと思います

 

新しく居を構えられる人のなかには加入される人もあれば加入されない人もいらっしゃる、数年前に一部用途地域の変更がされ、条件が緩和されたため、これからも少しずつ増えていくのかもしれません、何と言っても地価が近隣と比較して安価ですから。

 

町内会としては世帯数が増えることは大歓迎、それでも代々暮らしてみえる世帯がまだまだ多い町内ではありますが、投票結果を見てみると、若い世帯だからといって、あるいは代々の家柄だからとかではなく、1年間会長・副会長を任せられるかをそれぞれがご自分の判断で投票されている印象を受けます。

 

この町内で生まれ育ったとはいえ、実家に戻り、代替わりをして初めての組長と思っていたら、組長を経験せずして町内会長になってしまった17年前からみれば大きく変ってきています。

 

これからも、町内会の構成世帯の状況を鑑みながら、役員選考の方法はきっと変わっていくと思います。経験者の免除申し出も、また廃止になるのかもしれません。

 

それは構成世帯員が総会等でしっかりと議論をして決めていけばいいと改めて思います。

 

一方、町内会の連合である連合自治会の役員選考はとても悩ましいようです。

 

居住市では、古い街ゆえに小学校区とニア・イコールの連区というものがあり、市内に20の自治連合会が存在しています

これは学区内の町内会の連合自治会と呼ばれ、私の暮らす連区の連合自治会は14の町内会で構成されていましたが、数年前に一町内会が脱退されました。

 

市に合併した昭和の一桁時代前までは独立した「村」でしたので、連合会長はあかつての村長さんで、伝統産業が隆盛を極めていた頃は、代々の名家の人たちが連合会長を歴任されていました。

 

しかし、伝統産業の光が衰えだすと、連合会長の選考が困難極まりないものになり、なかなか後任の受け手がないという時期が続きました。選考委員会なるものを設置して、現会長を中心に候補者を選考し、お願いに上がってもなかなか首を縦に振っていただけないという時期が何年も続いたと聞きます。

 

苦肉の策として、数年前に14の町内会を4ブロックに分け、各ブロックから副会長を1名ずつ選出し、4人の副会長の中から会長を選考するという役員選考の規約改正をされましたが、どうもここ近年、それも上手くいかないようで、敢えて会長を選考せず、4人の合議制という形に改正されるようです。

 

市内の他の連合自治会の様子はというと、多くのところが任期は2年で、2年1期で必ず会長が交替する自治会もあれば、何期も交替されずずっと同じ会長という自治会もあります。

それぞれ地域のご事情があるので、これが正解なんていうのはないことがよくわかります。

 

PTAはというと、不思議と市内どこの小中学校も任期1年で再任は妨げないとあるものの、殆どが1年で交替をされています。私が2年連続で務めた時、市内では他に1校だけでしたし、所属PTAでも10年ぶりくらいでした。

 

特に小学校PTAは連合自治会とよく似ていて、過去の資料を見ると伝統産業の名家の人たちが歴任されていたことがわかります。

他の役員の皆さんの顔ぶれを見ても、お仲間同士っていうのが伝わってきて、その他の保護者の皆さんとは一線を画していただろうことが分かります。

 

役員さんたちが怖くて、近づきたくなかったなんて声も聞こえてきたことがありましたが、それはきっとネット上でよく見かけるご意見に近い状況が所属PTAにもあったんだろうと推測します。

身内盛り上がりが嫌いな私のうがった見方かもしれませんけど、そうした状況にあったから役員はやりたくないっていう人が多かったかもしれないなあなんて。

 

小学校PTAには推薦制度みたいなものはなく、ポイント制もありませんでした。

1学年2クラスもしくは単学級の小規模な学校だったからかもしれません。

みんながみんな顔見知りとまではいかなくても誰か彼かが繋がっていて、それとなく人となりなどが分かってくるから。

 

規約には、役員選考委員会が規定されていましたが、選考するのは会長候補者のみで、他の役員は会長が選出し、総会に諮るとありました。

ただ選考委員についての規定はなく、口伝えでPTAを卒業する6年生の保護者役員と学級委員が就任すると聞きました、客観的な見地から選考できるからと言われましたが、私には大きな疑問符でした。

 

そのほかにも規約と現実が乖離していることがたくさんあり、全面的に規約を改正したほうがいいと思った最初の要因がこれでした。

 

役員など運営に携わる人はどんな人がいいのか

やりたい人にやってもらえばいい

頷ける面もあれば首を傾げる面もある

身内盛り上がりで好き勝手に団体を私物化される可能性は否定できない

 

やってほしい人にお願いする

こちらも頷ける面もあれば首を傾げる面もある

本人の意思に関係なく押し付けたり、無理強いしてしまったりする可能性を否定できない

 

やりたい人とやってほしい人が一致すればいいのだけれど

世の中そんなに上手くはいかないもので・・・

 

せめて、やってもいいかなって思ってもらえるように

無理強いや押しつけはせずに、誠意をもってお願いすることしか私にはできなかった

 

 

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