他の人が書いたものや、出した言葉には、たくさんのヒントやキーワードが詰まっていると感じることが多い。その中で何と言っても多いと思うのは土星関連。
例えば、好きなことや興味があることがたくさんあって、学んだり、たくさんの人と接して、とても本人はいきいきしてその時々で充実感を感じているのに、他者からそれに関して口出しをされて、何かに生かしたら?って言われてしまう場合。
それって、何かに生かす=形にする、仕事や肩書や利益にしないと、学んだ時間やお金を有効に生かせないって考えで、占星術では土の考え。
でもね、世の中には、多様な考えの人が存在してて、お金や時間を使うことと野心を結び付けない人もいる。他者に良かれとアドバイスをするのはわかるけど、皆が皆、幸せの価値観は異なる。
中には、他者を強く傷つけてしまうケースは土星が絡んでいて、自分の中の常識観で自分自身を縛り、努力し、抑制してる部分を、他者がないがしろにしていたり、楽々とクリアしている様を目にすると、その対象に関して嫌悪感を激烈に感じ、自分なりの方法で攻撃してしまう。
人は自分の中に存在する認めたくない自分を、直視したくないために無意識の奥深くに閉じ込めてしまう。それが心理学でいう自分の中に誰もが持つシャドー(自分の影の部分)の形。
心が、何かに激しく反応したら自分のシャドーを見つめるチャンス。
もちろん他者が、激しく心を波立たせて、誰かに対して嫌悪したり、攻撃している場合も、その本質や心の問題を、考え学ぶチャンスと言える。
土星は、誰しもが自分の中にある、守らなければいけない掟だが、重厚なそのルールは個々において、内容が全く異なることをしっかり念頭に置いて対処する必要がある。
時々許せない!絶対嫌い、ダメ!という文章や記事を目にして、これって、あくまで書いている方の重い楔を、他者に押し付けているなと感じることがある。
直接のカウンセリングでも、自分の感情をしっかり出して、口に出し、さらけ出すことができる方は、すごく心の状態がどうなっているのかを、ホロスコープと心を共有しながら解析していくことが可能となる。
人は、カウンセリングといえど、自分の影の感情を口に出したり、晒すことはなかなか難しい。
嫌な人間と思われることを無意識に避け、自己の善と判断した部分をおもに晒す。
今月カウンセリングした方の中に、そうした生の感情を表現し、口に出していただいた方がいらっしゃり、感情や心の状態の因子みたいなものが、出生ホロスコープから、かなり垣間見えて
学ばせていただく機会を得た。
よく考えると、なかなか自分のネイティブな感情を他者にさらけだすのは、難しい。
でも、外科治療でもそうだが、傷の部分を隠していては治癒することはできない。
患部をくまなく調べ、方策を練る必要性があるのは、内面も同じ。
治癒、解決への道は、一旦感情というエネルギーをすべて放出し、それらを並べ、眺めて、子細に見つめ直す事からスタートするのだと新たに思い知った体験だった。
この体験を得て、福岡 占星術研究会でも、心理学の専門家と組んで、両方向の多様な視点で、公開カウンセリングを企画したらどうかなと突如閃いたので、これから計画立てていきたい。