日本ではあまり報道されませんが
今 ヨーロッパ各地で 農家のデモが広がっています。
ダボス会議などでも 農業は CO2を出すから 縮小するべきだ
とか、 窒素肥料を入れるのはけしからん とか言われて
農業を敵対視するようになっています。
(そしていろいろな補助を取り払われ 貧窮して 農家は抗議し始めています)
そして今年の 世界経済フォーラム(ダボス会議)では
田んぼは メタンガスを発生させるので やめさせるべきだ
という発言まででてきました。
もちろんその前には 肉を食べるな 食べるなら人工肉
という話もありましたね。
そして日本でも 農業基本法を変える ということが閣議決定されました。
気象変化で食料が世界的に少なくなるから(私は人為的に
少なくしていっていると思っているが)
日本では 緊急事態(食糧危機)が来たら 政府指導で
全農家に 穀物を作らせることができるようにしよう。
で、 従わなければ 20万円の罰金。
ということになるそうです。
なぜ 日本人が 米を作らなくなったのか
1960年 80%近くあった 食料自給率は
今 37% 。
カロリーベースなので 野菜をたくさん作っているからだ
と言われるかもしれませんが
今 農地そのものが減っています。
そして 農家は もう専業で 米作っている人は 100万人もいません。
できないからです。
そんな ふうにしておいて 罰則だけ決めると言うのは
どういうこと?
1ヘクタールくらいの農地で 米を作ろうと思ったら
資材代だけで 1俵 12000円くらいはかかります。
(25年前の試算 労賃含まずです)
だから 一俵 15000円で 売らなければ採算は合いません。
1ヘクタール 100俵取れれば良い方なので 15000円で売れても 150万 資材費 120万
手取り 30万 年間ですよ。
これで 大規模にやれと言って コンバイン 1千万のものを買うと ローン代にもなりません。 だからできません。
北海道や 大潟村では 大規模なので 1俵 5-6000千円
の経費になるかもしれませんが それでも 燃料、資材が上がっているのでギリギリでしょう。
実際の米の取引値段は 22年で 13800円台
23年で 15000円
23年は かなり資材代が上がったので 12000円で
できたかどうか(私は米農家でないので細かくは分かりません)
そんな 状態で 補助もなく(昔は米作りをやめていると
補助金をもらえるという変なことをやっていた)
ほったらかしにしておいて どうするつもりなんだろうと思います。
日本人は 我慢強いので デモもせず
ただ 農業をやめていくのみ
そして 荒廃した 農地が広がります。
昔は株式会社は 農地を買えませんでしたが
今は買えるようになりました。
これで
農業にしか使用してはいけない という
縛りも外されたら 農地はなくなります。
今は 荒廃していても農地は農地ですが
農地でさえもなくなります。
これはどこから命令が出ているのか
誰が得をするのか分かりませんが
世界的に 農業を やめさせようという動きがあります。
1万年間 農業のおかげで 繁栄してきた
サピエンス
また 狩猟の状態に戻したいとでも言うのでしょうか。