おかあさん、いのちをまもるハナミズキを、いっぱいいっぱいうえてね。
町の人たちがもう二度と津波でかなしむことがないように、
ぼくは木になったり花になってみんなをまもっていきたいんだ。
(淺沼ミキ子 「ハナミズキのみち」)
コンにちは。
銀ぎつねのブログへようこそ~
心に残った本をご紹介しています。
もうすぐ3月11日。
東日本大震災から8年です。
「ハナミズキのみち」
淺沼ミキ子 文
黒井健 絵
金の星社
東日本大震災で我が子を亡くした母の想いが結晶になった絵本。
NHKのニュースウオッチ9でも紹介された本です。
(著者紹介より要約)
淺沼さんは岩手県陸前高田市で大震災にあい、25歳の長男・健(たける)さんを亡くしました。
地震直後には健さんに会ったものの、遊びに来ていた孫と娘のいた自宅へ自身は戻り、健さんは職務遂行のため避難場所である市民会館へ。十日後の再会は遺体安置所でした。
淺沼さんは悲しみをのりこえるために2年の歳月をかけて言葉をつむぎ、この絵本が誕生しました。
(あとがきにかえて)
津波で息子を失ったあと、ねむれない日がつづき、胸が苦しくなり、呼吸困難になることが何度かありました。
どうしても会いたくて、会いたくて、泣いてばかりいた日々。
そんなある日、息子の声が、私の耳にはっきりときこえてきたのです。…
その声に突き動かされるように、後世につたえていく大きな役割と生かされていることへの感謝を感じながら、書き上げられた絵本。
我が子の想いにこたえたい
その一心で。
大すきな町。
思い出の海辺。
大すきな家族、友だち…。
もう二度と津波でかなしむことがないように、ぼくはみんなをまもっていきたいんだ。
息子を想う母の心に、優しく静かにハナミズキが寄り添います。
そのあたたかな絵は絵本作家でお馴染みの黒井健(けん)さん。
黒井さん、奇しくも淺沼さんの息子さんとお名前が同じ『健』という字(読み方は違えど)なんですね。
どこまでも続く ハナミズキの花
いのちをまもる ハナミズキのみち……
二度と悲劇が繰り返されませんように。
たくさんの笑顔が守られますように。
東日本大震災関連の過去記事です。
読んでいただきたい本の紹介してます
最近読んだ本。
子ぎつねが図書館で借りてきた、とっても可愛い本。
「ロンドンの子ども部屋」
ジュウ・ドゥ・ポゥム 著
主婦の友社
くまのプーさん、不思議の国のアリス、ピーターラビット…。
子どものころ夢中になった、おとぎ話の数々が生まれた国、イギリス。
そんなファンタジーの種が宿っているイギリスの街、ロンドンへ
子どもたちの夢がたっぷり詰まった、子ども部屋をたずねることにしました。
色づかいがとってもキュート
まるで夢の国のよう。
いやいや、オサレすぎるでしょう(笑)
外国絵本のブックリストも少し♪
日本でお馴染み「はらぺこあおむし」や「どろんここぶた」の表紙もみえますね。
子ども部屋作りやインテリアの参考に。
そばに置いておくだけで素敵なワクワク本です。
シリーズでいろんな国の子ども部屋の本、出てます
今日は子どもを想う大人の気持ちがあふれている本をご紹介しました。
おまけの不思議話
あら、賞味期限が…。
「1」と「4」。
うふふ。
ねらって買ったわけじゃないですよ(笑)
だいぶ使ってから気がつきました。まとめて購入し、期限全部これでした。
机にむかったら、パソコンの画面も。
あらあら不思議、あら不思議
それでは今日もご訪問ありがとうございました。