10年以上前、
体育館での習い事の後に、よくランチに行っていた定食屋さん。
小さなお総菜が小鉢で10以上付いていて
凄く美味しい定食屋さんでした。
魚や野菜の煮付け、肉じゃが、ヒジキ、
きんぴら、酢の物、糠漬け、こうや豆腐等々、
どれもとても美味しかったのです。
よく通ううちに、そこのオーナーさんと仲良くなりました。
オーナーさんは、ほとんどの料理を、
たった1人で作ります。
凄く手際よく。
そして、そんなお店をやりながら、
小さな女の子を1人で育てていました。
しばらくして、そのお店は店終いしました。
何故なのかは分かりません。
結構流行っていたのにな。。。
残念ですが、仕方ありません。
その後は偶に、
そう、数年に1度、スーパーでバッタリお会いすると、
お互いの近況を語ったりしました。
そして今日、
スーパーで偶然オーナーさんに会いました
3年振りでしょうか。
小さかったお嬢さんは高校3年生になったそうです。
あの小さかった女の子が
オーナーさんは、
スマホに写った、お嬢さんの写真を見せてくれました。
華やかで可愛らしい女の子に成長していました。
「あら~美人さんですね。」
「そう?」と、
オーナーさんはニッコリ笑いました。
「息子君達は元気?」
とオーナーさんは聞きました。
「もう、28歳と24歳になりました。」と私。
「あら、すっかり大人ね。
もう、何の心配もいらないわね。」
「そうでもないんです。
だってね。。。」
そう言いかけて、私は止めました。
実は、そのオーナーさんは20年程前に、
事故で御長男を亡くされています。
そんな方に、些細な息子の愚痴を言うのは憚られたからです。
私が何を語っても、
オーナーさんは心の片隅で
『生きているんだから良いのよ。』と思うことでしょう。
そして、それは、まさに真実なのです。
息子達は、生きているだけで有り難いです。
息子達が生きている事が当たり前過ぎて、
その有り難さを、時々忘れてしまうのですが。。。
実は、生きていることは、
もう、それだけで有り難いことだなぁ。。。
と、しみじみ思います。
願わくば、どうぞこのまま健康でいてください。
息子達には、改めて、それだけを望む次第です。
参加カテゴリーを変えました。