山口雄也さん18歳~ヨシナシゴトの捌け口より【檻の中の安寧】 | いつか。。。

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タイトルを変えました

ずっと応援してきた山口雄也さん。

 

彼が遺した文章を

少しずつ紹介していきたいと思います。

 

 

 

今日は、山口雄也さんのブログ

ヨシナシゴトの捌け口から

【檻の中の安寧】を紹介させてください。

 

 

 

 

 

 

 

この年の春、

山口さんは、京都大学工学部に入学されました。

 

大学1年生といえば、

新しい環境や、新しい友人達との出会いがあり、

毎日が刺激的で。。。

 

日々を送るだけで精一杯の頃だと思います。

 

 

 

そんな毎日を送りながら、

山口さんは、中高生の頃を振り返り、

こう述べるのです。

 

 

 

“今になってようやく気づかされた。

檻や柵は、自分達を逃げ出さないように縛るためのものではなく、

むしろ自分達を外の世界から守るためにあったのだ、と。”

 

 

“ 囲いの中の動物のうちには、

"この支配からの卒業"を引っ提げ、自由を求めて檻をぶち壊そうとするものもいる。

数年待てばいいものを。

自由にはそれ相応の対価が発生する。

自由とは、(特に血気盛んな若い者にとっては)非常に危険なものである。”

 

 

“檻や柵を作ることは、

支配というより愛に似ているような気がする

(愛が一方向に行き過ぎると支配になると思っている)。

しかし血気盛んな若者は、愛に気付かない。

だから孤独を感じてしまう。”

 

 

“檻の中は、航海への準備期間である。

早まると、積み忘れが起こる。

未熟な船は、荒波に難破することだろう。

青い蛙は、大海など知るよしもない。”

 

 

 

 

 

 

 

 

私も、似た様な事を思った事があります。

 

思春期の葛藤や焦りは、

守られているからこその抵抗なんだな~と。

 

社会に出て暫く経った頃に、

反抗期だった頃の自分を省みてそう思いましたし、

息子達を育てながら、その思いに確信が持てました。

 

そう、かなり大人になってから、その事に気が付いたのです。

 

 

そう考えると、この文章が、

わずか18歳の時に書かれたものだということに改めて驚かされます。

 

彼の感受性は18歳の時、

既に老成していたのかもしれません。

 

 

今、まさに「檻の中」に居る中高生は、

この文章を読んで、どう思うのだろう。

 

中高生は勿論ですが、

多くの方に、是非 読んで頂きたいと思います。

 

 

 

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