ずっと応援してきた山口雄也さん。
彼が遺した文章を
少しずつ紹介していきたいと思います。
今日は、山口雄也さんのブログ
ヨシナシゴトの捌け口から
【檻の中の安寧】を紹介させてください。
この年の春、
山口さんは、京都大学工学部に入学されました。
大学1年生といえば、
新しい環境や、新しい友人達との出会いがあり、
毎日が刺激的で。。。
日々を送るだけで精一杯の頃だと思います。
そんな毎日を送りながら、
山口さんは、中高生の頃を振り返り、
こう述べるのです。
“今になってようやく気づかされた。
檻や柵は、自分達を逃げ出さないように縛るためのものではなく、
むしろ自分達を外の世界から守るためにあったのだ、と。”
“ 囲いの中の動物のうちには、
"この支配からの卒業"を引っ提げ、自由を求めて檻をぶち壊そうとするものもいる。
数年待てばいいものを。
自由にはそれ相応の対価が発生する。
自由とは、(特に血気盛んな若い者にとっては)非常に危険なものである。”
“檻や柵を作ることは、
支配というより愛に似ているような気がする
(愛が一方向に行き過ぎると支配になると思っている)。
しかし血気盛んな若者は、愛に気付かない。
だから孤独を感じてしまう。”
“檻の中は、航海への準備期間である。
早まると、積み忘れが起こる。
未熟な船は、荒波に難破することだろう。
青い蛙は、大海など知るよしもない。”
私も、似た様な事を思った事があります。
思春期の葛藤や焦りは、
守られているからこその抵抗なんだな~と。
社会に出て暫く経った頃に、
反抗期だった頃の自分を省みてそう思いましたし、
息子達を育てながら、その思いに確信が持てました。
そう、かなり大人になってから、その事に気が付いたのです。
そう考えると、この文章が、
わずか18歳の時に書かれたものだということに改めて驚かされます。
彼の感受性は18歳の時、
既に老成していたのかもしれません。
今、まさに「檻の中」に居る中高生は、
この文章を読んで、どう思うのだろう。
中高生は勿論ですが、
多くの方に、是非 読んで頂きたいと思います。
参加カテゴリーを変えました。
以下、山口雄也さんの記事 一覧です。
いつの間にか、記事を30以上も書いていました。
↓ ↓ ↓
山口雄也さんの著書
山口さんのブログ「ヨシナシゴトの捌け口」
http://yoshinashigoto.hatenablog.jp/
山口さんのブログ「或る闘病記」
山口さんの note 「ぐっちのおと」