工房訪問 古筝と古琴
今日は満月です。カレンダーに ○印あり。
我家のカレンダーには新月・上弦・満月・下弦の印が付いています。
放水路を眺めて、今日は大潮か!?と思ったとき、確かめるのに使います。
●か○が付いていたら、やっぱり!ということで、ちょっと嬉しい。
昼に潮の引き様を見て、夜に満月を見た時は、もっと嬉しい。
さて、ここにも満月がたくさん!
『阮』の表面の板です。前回、鉋掛けの様子を見たばかりです。
『月琴』になるのかもしれませんね。
でも、今回ご紹介するのは、こちら。奥に立て掛けてある『古筝』です。
緩やかな曲線はどうやって作るのでしょうか…
こちらに並んでいるのは『古琴』。上塗りが終わったものもあります。
『古琴』には徽(き)と呼ばれるポジションマークが付いています。
この辺でしばらくお休みをいただいて、
次は『二胡』の写真をまとめてみたいと思います。
))))
【びわじゃむ】
工房訪問 阮
サクラの次はハナミズキ。暖かい所ではツツジが咲き始めました。
さて、こちらは、引き続き、北京郊外、宋廣寧氏の楽器工房です。
『阮』の製作現場からお送りしまていす。
棚に納められている楽器を見て『月琴!』と思った私でしたが、
ここでご紹介する写真は 棹が長いので 『阮(Ruan)』 のようです。
『月琴』と『阮』の違い、『阮』の由来などは、こちら、楽器事典。
http://saisaibatake.ame-zaiku.com/gakki/index.html
『二胡』と『胡弓』の関係についても書かれています。
『月琴』は形が、音が琴に似ているのでこの名がついたそうです。
京劇などで使われています。
満月のようにまんまるの胴体。
全体の形ができました。
あとは…
こちら。お月様のまるい顔。表面の板を仕上げています。
完成間近となってまいりましたが、写真はここまで、なのです。
参考資料として正倉院宝物の 『螺鈿紫檀阮咸』 をご覧ください。
http://shosoin.kunaicho.go.jp/treasure/shousouin/search/frame.html
贈り物として日本にやって来ました
正倉院の五絃琵琶も四絃琵琶も阮咸もとても素敵。
次回は、古琴、古筝の写真をまとめてみようと思います。縦長の、大きな木材があったね
それでは、また。 再見
【びわじゃむ】
工房訪問 琵琶(続き)
前回は、こんなことに。
・・・ ぴ!
琵琶のことを 少し お勉強します。 /
はい!
琵琶と言えば・・・・・・?
『琵琶湖』 ( 日本一広い湖です
『琵琶法師』
琵琶を持って弾き語りをしたのではなく、語りと語りの間に曲を奏でたそうです。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり… 平家物語
正倉院宝物 http://shosoin.kunaicho.go.jp/
『螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)』 言えた…
「別冊太陽 正倉院の世界」を見ると、 大きい写真が出ています。
正面、撥(ばち)のあたる部分(捍撥)には
「駱駝に乗って琵琶を弾く胡人」と「熱帯樹」が描かれています。
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| | ←ここに描かれた胡人が持っている琵琶は四絃です。
琵琶の頭部が後方に折れ曲がっており、
糸巻が4本付いています。右手には撥を持っています。
五絃琵琶 (インド起源→中央アジア→中国→日本では平安時代まで)
真っ直ぐに延びた頸。細長い胴。指でつま弾く。高く乾いた音。
四絃琵琶 (ペルシア⇒ペルシアのウード⇒ヨーロッパではリュ-ト)
撥(ばち)を使って絃をかき鳴らす。低く安定感のある音。
頭部が後方に折れ曲がっている。
…と、このように説明されています。
宋さんの工房にあった『丸っぽい琵琶』と『細長い琵琶』の起源はこれだったのですね。
こんなものを見つけました!
糸巻です。二胡には、2つ付いていますね。
繰り抜かれた槽(胴にあたる部分)に、腹板(画面では白っぽい方)を合わせます。
この段階ではまだ、槽の、流れるような木目が見えています。
世界の楽器について調べたい時は、 『私家版 楽器事典』 がおススメです。
http://saisaibatake.ame-zaiku.com/gakki/gakki_main.html
ちなみに、はもです。
【びわじゃむ】