2021年11月に訪れた箱根強羅の「円かの杜」さん。

箱根、伊豆を巡る旅の一泊目に宿泊しました。
箱根ロープウェイの早雲山駅近くにある強羅花扇の姉妹館で、2015年にオープンしたまだ新しいお宿です。
なにせ箱根は初めてなので、宿を選ぶにあたってはいろんな旅行サイトの情報を参考にさせてもらいました。
そんな中、どのサイトを見てもお客さんの評価が高かったのがこのお宿だったというわけです。
もちろん旅行サイトの評価なんてアテにならないことがあるのは分かっていますが、いろんなサイトでまんべんなく高評価を得ているというというのには何か理由があるのだろうと。
全20室の小さなお宿、全ての客室には露天風呂が用意されていますが、別に大浴場があるというのもいいですね。
またお部屋にはグレードがありますが、料理はワンメニューのみ。
それだけ料理には自信があるということだと解釈しました。
温泉、お部屋、お食事、雰囲気、サービス。
全てにおいて高い評価を受けているこのお宿、いったいどんなおもてなしをしてくれるのでしょうか。
楽しみです。
場所は強羅の中心からは少し離れた高台で、大涌谷小涌谷線から向山桜通りに入ったところ。
周囲は温泉街というよりも閑静な住宅街といった雰囲気です。
ただ道は少し分かりにくいかな。
ナビに設定して向かいましたが、指示通りに走っていたら、隣にあるマンションの敷地に入ってしまいました。
道の真ん中には「私有地につき車両乗り入れ禁止」と書かれたパイロンが置かれています。
んっ、どうなっているの?
スマホでHPにアクセスし、アクセスマップを見てみました。

どうやらここに書かれている×印の道に入ってしまったみたいです。
おそらく宿泊客がたびたび敷地内を通るので、マンション側が対抗措置としてこんなパイロンを置いたのでしょうね。
少し手前には「あと○○m」という案内板が設置されていましたが、ここには何もありません。
ナビが指示すればそりゃあ入ってしまいますよ。
ここにも直進を促すような案内板がほしいものです。
あわてて戻って、少し行き過ぎるとルートを再検索してくれました。
まあナビを責めてもしかたがありません。
大涌谷方面から来ると、確かにそこが最短ルートなんだもの。
早雲山駅方面から来る分には問題ないのでしょうが、湖尻/大涌谷方面から向かわれる際には注意が必要です。
さて、何とか入り口に到着です。
そこから100mほど進むと立派な建物が見えてきました。

チェックインの時間帯は待機してくれているのでしょうね。
玄関先まで車を乗り入れると、すぐに係りの人が出てきて誘導してくれます。
別の方も出てきて荷物も運んでくれました。
車は別の場所に移動させるようで、その場でキーを預けるシステムのようです。
玄関かと思っていた場所は実はエレベーターホール。
石垣の上が本体の建物のようです。
エレベーターで上にあがると、そこは広いウッドデッキとなっていました。

ウッドデッキは木造の立派な建物へと続いています。

ここが玄関のようですね。
ウッドデッキの横には水車もありましたよ。
入り口を入ると広い玄関スペースが広がっています。
本館にあたる強羅花扇は全館畳敷きが基本、それは円かの杜でも変わりません。
上がり框で靴を脱ぐと、そのまま館内に入ることができます。
スリッパなども用意はされていません。
中に入るとまず目に飛び込んでくるのが大きな一枚板のテーブルが置かれたコンシェルジュデスク。

これは神代欅と呼ばれる欅の大木を削り出して手作りされたもの。
奥のフロントにも同じものが使われているみたいです。

これだけではなくロビーやラウンジのテーブルや椅子といった調度品すべてに木製のものが使われています。

聞くところによると、強羅花扇のルーツは飛騨高山の温泉旅館ということで飛騨地方に対する思いが強く、これらの調度品も高山の家具工房に製作を依頼したものだそうです。
建物自体はもともと別の施設だったところを改装しているようですが、ラウンジの天井にもこのように見事な柱が走っていました。

少し暗めの照明ともあいまって、磨き上げられた木肌が輝き、落ち着いたいい雰囲気を醸しだしています。