本日付で兵庫県の斎藤知事が失職します。
出直し選挙に臨むらしいですね。

意外でした。
僕はてっきり議会を解散するのかと思っていました。

そもそも出直し選挙で当選できる勝算はあるのでしょうか。
仮にこれで再当選でもしたら、さすがに議会も不信任決議案を出すことはできなくなるでしょうけれど。

まあ、自分は間違ってはいないという立場を貫くのであれば、結果はどうあれ、いずれは選挙に打って出なければ話にはなりません。

こうなるのであれば維新会派が辞職を申し入れたときに受け入れておけばとも思いましたが、ご本人のプライドが許さなかったのでしょう。

26日に記者会見した映像を、当日夜のニュースで見ました。
やっぱり少しズレていますね、この人。

前代未聞の全議員一致しての不信任決議可決についても、「そこまでの問題か?」と思っていたようですし、次の選挙で何について県民の信を問うのかという質問に対しては「県政改革か、これまでの県政に戻るのか」なんて答えていました。

どうやらこの人は、自分が何を問われているのかがわかっていないようです。
あなたが問われているのは、自身が知事にふさわしい資質を持った人間なのかということなんですよ。

それに対して、全議員がNo!を突き付けているのです。
政策論争や、その政治姿勢を問われているのではありません。

意図的な論点のすり替えなのか、それとも天然なのかは分かりませんが、やっぱりこの人もポピュリズム。
敵と味方という分かりやすい構造を作り上げようとしています。


ただもうこの人には、それを押し通すだけのカリスマ性が無いと思うのですが…

知事選は50日以内に行なわれるそうですが、こうなると気になるのが、斎藤知事以外に誰が立候補するのかです。

立民系は、維新と既に候補を決めている共産以外で統一候補を擁立したいと考えているらしいのでが、自民が難色を示しているのだとか。
維新も独自候補を擁立するようです。

いま名前が挙がっているのは立民系が推す元尼崎市長と共産のお医者さんくらい。


前明石市長だった泉房穂氏が地域政党立ち上げて候補者を擁立するんじゃないかという話もチラホラ。

都知事選挙で次点だった石丸伸二さんが出れば盛り上がるだろうね。
まあ、無いけど。

あっ、そうだ。
昔、架空出張費請求問題の会見で号泣していた元兵庫県会議員、「ののちゃん」こと野々村竜太郎なんてどうだろう。
たしか勝手に「維新」ていう会派を名乗っていたんだよね、この人。

まあ冗談はさて置き
知事側も議会側も策を弄するのはけっこうですが、県民不在とならないようにだけはしてほしいものです。

今後を注視していきましょう。