この日は祖谷渓を川沿いに下りながら祖谷口まで向かいます。
その合間に展望所を巡って渓谷美を楽しむつもり。
まずは大歩危方面へ。
祖谷渓道路(県道42号)には向かわず、祖谷街道(県道32号)をそのまま進むのですが、その分岐点がこちら。
この自転車が走ってきた道です。
えっ、本当にこんなところにいくの?
集落を抜けると、ほぼこんな道の連続でした。
まあ、退避帯もそれなりにはあったので、昨日行った吾橋の道に比べるとまだましですけれど。
まず向かったのは、西祖谷の集落を抜けてすぐのところにある「ひのじ渓谷展望所」
道路に沿って路側帯が設けられているのでそこに車を停めました。
ここは祖谷川が大きく蛇行しているところで、上から見るとひらがなの「ひ」の字に見えることからその名前が付けられたのだとか。
ここはバスの停留所にもなっています。
なぜかシェーをする連れ合い。
さらに進むと立派な建物が見えてきました。
ここは「ホテル祖谷温泉」
ケーブルカーで谷底まで下りたところにある渓流沿いの露天風呂で知られるところ。
祖谷温泉でも人気のホテルです。
四国バスも通常ダイヤはこのホテルまで。
ここから少し先には有名な「小便小僧」があります。
このあたりは祖谷街道でも一番の難所で、七曲りと呼ばれるところ。
工事の際に残った、突出した岩の先に設置したのだとか。
製作したのは河崎良行さんという方。
徳島県出身の彫刻家で徳島大学の名誉教授もされています。
この小便小僧は、当時4歳だった自身のご子息をモデルに製作されました。
当時は地元の子供たちや、工事の作業員たちがこういった岩場で小用をたし、度胸試しをするという風習があったのだそうです。
上から覗き込むと、はるか下に谷底が。
こりゃあ怖いわ。
写真撮っているだけでも足がすくみそう。
というところを連れ合いに撮られていました。
最後に青空をバックにもう一枚。
最後は祖谷渓展望台。
でもその前に、少し手前にあるみどりの一里塚へ。
国定公園の碑と一緒に記念撮影しました。
脇に立つパネルにはスプレー缶で落書きがしてあります。
「幸弘&よしみ」だって。
けっこう年季が入っていそうな落書きだけど、今でも仲良しなのかな。
当時はノリで書いたんだろうけれど、後になってみるとけっこう恥ずかしいものなんだよね、こういうのって。
おまけにこんなところに書いたものだから、いつまでたっても消してもらえないし。
まっ、どうでもいいけれど。
ちなみにこの場所からは、渓谷はまったく見えませんでした。
すぐ先にある、こちらが祖谷渓展望台です。
石積みの高台になっていて、ここからならよく見えそうです。
さっそく登ってみましょう。
おお、けっこう立派な展望台じゃあありませんか。
新緑の渓谷を望むことができました。
どこを見ても山、山、山。
そんな中でも人間の営みが垣間見えるところもあります。
さあ渓谷めぐりもこれで終了。
あとは帰路につくだけです。
ところで、祖谷渓展望台を過ぎた辺りで、一台の車とすれ違いました。
徳島ナンバー、どうやら地元の方みたいです。
あちら側に退避帯があって、すんなりと対向はできたのですが、すれ違いざまに相手の運転手が怒鳴りつけてきました。
何言っているのかよく分かりませんでしたが、どうやら怒っているみたい。
この道路は別に一通でもないし、これまでにも何台もの車とすれ違ってきましたが、お互いに譲り合って問題なく走ってきたのに。
そもそも僕のほうが谷側だから、優先度は高いと思うのですが。
訳が分からないので、そのまま先へと向かいましたが、やっぱり気になります。
何かローカルルールでもあるのかな?
もし、その辺りに詳しい方がいらっしゃれば、ご教授いただければ幸いです。