このまま帰るには少し時間が早い。
いつもなら和歌山マリーナシティの栗潮市場にでも寄るところなのですが、たまには違うところへ行きたいし。

そういえば、今年は初詣にも行っていませんでした。
どこか神社仏閣にでも立ち寄ることにしましょう。

とはいっても和歌の浦周辺の神社には以前訪れました。
行っていない所といえば、あそこしかありません。

紀三井寺。
和歌山を代表する古刹です。
西国三十三所の二番札所でもあるんですよ。

ここも日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」の構成文化財。
なぜかまだ訪れたことがありませんでした。

まずは湯浅御坊道路を和歌山市方面へと向かいます。
海南インターで高速を下り、後は国道42号線を北上、インターを下りてから15分くらいで到着しました。



立派な楼門ですね。



本堂などは山の中腹にあり、参拝するためには急峻な石段を登って行かなければならないようです。
お年寄りや体の不自由な方のためにケーブルカーもありました。



石碑によると紀三井寺の正式名称は「紀三井山金剛宝寺護国院」というようです。

僕たちも乗ろうかと思ったのですが、楼門前にはこんな看板が。



4月4日までの期間限定ですが「徒歩参拝無料」なのだそうです。

ケーブルカーの料金表を見てみると、往復の乗車券が400円で、それに参拝料400円が加算され、大人一人800円なり。

これは駐車料金も同じでした。

僕たちは北門前の参拝者専用駐車場というところに停めたのですが、見ていると門を通ってさらに上がっていく車もあります
料金所で確認したら、山上駐車場なるものもあるそうなのですが、そこに行くには駐車料金のほかに参拝料も必要になるとのこと。

足も順調に回復してきていることなので、ここは石段を登っていくことにしました。

石段脇にはこんなところが。



これは清浄水(しんじょうすい)といって、紀三井寺の名前の由来ともなった三つの井戸の一つから引いた水。
人ならだれでも持つ罪障を洗い流す霊水だと伝えられているそうです。

そして楼門の前には閻魔大王様もいらっしゃいました。



罪障は洗い流しておきましたから、黙って通してくれそうです。

楼門をくぐるといよいよ石段が目の前に。



きつい傾斜で、ここからだとまだ上は見えません。
全部で231段あるみたいです。

石段の上り口にはこんな注意書きが。



「石段駆け上がり等のトレーニングは、午前8時以前、午後5時以降にお願いします」
ここでトレーニングする人がいるんですね。

そういえば毎年1月の初めころに「速駈詣り」なるものが行われているのだとか。

楼門から本堂へ通じる210段の石段を一気に駆け上がり、その時間を競う行事。
最も速く駆け上がった男女は「福結び速駈王」「服結び速駈姫」と呼ばれ、1年間紀三井寺の行事に参加するそうです。
西宮神社の「開門神事(福男選び)」のようなものかな。

記録は21.9秒、もと陸上100m日本記録保持者の方。
「無謀な挑戦はおやめください」だって。
する人いるのでしょうね。

楼門の後ろにはお社が。



ここではボケ封じのお札や御守もあるようです。
認知症を患うお義母さんにどうかと思いましたが、「もう遅いわ」と一蹴されてしまいました。

最初の25段を上ったところには清浄水の井戸があります。



門前へはここヵら水を挽いているということですね。

その先には松尾芭蕉の句碑が。



もうはっきりとは読めません。
「見上ぐれば 桜しもうて 紀三井寺」と刻まれているそうです。

右側にあるのは松尾塊亭という人の句碑。
もともとは紀州藩士で、隠居後に芭蕉の門人のお弟子さんになった方。
松尾は本名で、芭蕉とは関係ありません。

こちらは「時雨るゝや しぐれぬ沖の 帆は白し」

他にもいくつかの碑が立てちましたが、何が碑なのか僕にはさっぱりわかりません。



さらに少し上がると赤い看板がでてきました。



山上駐車場はこの高さにあるのですね。
本堂行きエレベーターなんてのも。

ここからの33段は女厄除坂という名前です。

それを上ると松樹院というお寺がありました。



ここは「身代わり大師」なのだそうです。



厄年にこの人形に名前を書いて「厄落としの筒」に入れると祈祷していただけます。

次は男厄除坂42段、還暦厄坂60段と石段は続きます。

そしていよいよ境内へ。



あ~、しんどかった。

 

 

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