1月の中旬、一泊二日で南紀白浜温泉へ行ってきました。
この時期、山陰側は雪の心配があるので、どうしても南紀方面に出かけることが多くなります。

中でも白浜温泉は湯浅御坊道路が4車線化されたことにより、格段にアクセスが良くなりました。

また白浜というと白良浜。
夏の海水浴というイメージが強く、オフシーズンのこの時期は穴場なんです。
のんびりと過ごすにはもってこいの温泉地。
ついつい訪れてしまうのですよね。

金曜日の朝7:30頃に自宅を出発しました。
もちろん愛車マスタード君が旅の相棒です。
ナビシートには連れ合いが座っていました。

そういえば、年末にマスタード君を自費で修理してから初めての遠出です。
所々で、そのきれいになった姿もご覧いただきましょう。

いつものように最寄のインターから阪神高速に。
五十日ということもあって車は多めでしたが、本格的な渋滞にまでは至らず。
いつもより15分ほど長くかかりましたが、一時間余りで紀ノ川サービスエリアに到着することができました。



展望所にある植え込みがきれいです。



こちらはパンダ模様になっていました。



さっそく記念撮影しておきましょう。

本当はトイレ休憩だけのつもりだったのですが、少し小腹が空いてきました。
ベーカリーででホットドッグを。
ベンダーで抹茶オーレのジャンボカップも買い込んで出発しましょう。

おっと、こちらがきれいになったマスタード君です。



最近は60系プリウスもよく見かけるようになりました。
 

この日も何台か見かけましたが、さすがにこの色は見ませんね。
うん、目立ってる、目立ってる。

サービスエリアを出て向かったのは「あらぎ島」


有田川の蛇行で出来た出島に作られた棚田。
和歌山県で唯一「日本の棚田100選」にも選ばれています。
 

2013年には周囲の景観とともに「蘭島及び三田・清水の農山村景観」として国の重要文化的景観にも選定されました。

有田インターで湯浅御坊道路をおり、有田川町の市街地を抜けます。
後は有田川沿いに走る国道480号線をひたすら東へ。

国道とはいえ渓谷沿いの山道、センターラインが無くなるところも所どころに。
有田川の対岸を見ると炭焼き小屋の先では山肌の崩落跡も生々しく、秘境感もたっぷりです。

インターを降りて小1時間ほどで案内板に沿って側道に。
しばらくいくとありました、ありました。
駐車場の看板です。



駐車場はここを少し中に入ったところ。



駐車場とはいっても、集会場らしき建物の前に空地が広がっているといった場所でした。



もちろん停まっているのは僕の車だけです。

実は道路脇にも広い空地があって、そこにも駐車スペースになっています。



最初はそこに停めたのですが、どうやら道路沿いにあるカフェの駐車場だったみたい。



地元のおじさんらしき人がじっとこちらを見ていたので、あわてて移動させました。

道沿いに展望所へと向かいます。



途中にはこんな道標も。



なるほど、ここは「高野道(こうやみち)」なんですね。
昔の人はこの道をあるいて高野山に詣でていたんだ。

徐々に有田川沿いの谷が開けてきました。

まず現れたのは「和歌山県朝日夕陽百選」のモニュメント。



そして展望所までの案内板。



あれ、駐車場にあった案内板では展望所まで100mだったはずなのに、駐車場から200mの位置でまだ100m先になってるよ。

そしてあらぎ島がその全容を見せてくれました。



いやあ独特の景観ですね。
季節はずれ、おまけに悪天候とはいえ、なかなかにフォトジェニック。

連れ合いも喜んでいました。



資料によると54枚の棚田があり、合計で190俵余りの収穫があります。

驚くべきことは、休耕田がひとつもないということ。
1990年代後半から農家と行政が一体となって景観の保全と作業、維持の不負担軽減に取り組んできました。
その甲斐あって、全ての田んぼが地権者によって耕作されているそうです。

もともとは江戸時代、地域の庄屋が苦しむ農民のために開発した新田。
こんなところにまで田んぼを作るなんて、よほど年貢の取立てが厳しかったのでしょうね。

島の右側には堰堤のようなものがありました。



これは、近くにある関西電力三田発電所の取水堤。
地下トンネルを通って下流の発電所に水を供給しています。


水力発電が主流となりつつあった時代に作られたもので、堰堤は石貼り。
今でも現役の施設だそうです。

 

 

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