霧島神宮の参拝を終え、次に向かったのは高千穂河原。
天孫降臨の地として知られ、今でも毎年11月には天孫降臨御神火祭が執り行われている場所です。
霧島神宮から車でおよそ15分。
ひたすら山道を登っていきます。
途中からはうっそうと茂った木々で辺りは薄暗くなり、AUTOに設定していたヘッドライトが点灯する所も。
峠の頂上まで上っていくと一気に視界が開けました。
どうやら到着したようです。
駐車場の正面に石の鳥居が見えます。
駐車場は有料(\500)でしたが、車はそこそこ停まっていました。
半分くらいは埋まっていたかな。
ナンバーを見てみると、ほとんどは九州でしたが、中には札幌ナンバーの車も。
駐車場の横には休憩所
トイレやビジターセンターといった施設が並んでいます。
施設前にある公園にあった国立公園の碑。
こんなのもありました。
シェルターです。
霧島連山は活火山。
今はおさまっていますが、2018年に発生した新燃岳の噴火は未だ記憶に新しいところです。
そろそろ僕たちも天孫降臨の場へと向かいましょう。
石の鳥居の脇にはこのような看板が。
僕たちが向かおうとしているのが、この斎場という場所のようです。
またここは斎場に向かうだけではなく、高千穂峰への登山口でもあるみたい。
登山をする場合にはビジターセンターへ計画書を提出するようにという注意書きもありました。
そういえば皆さんの服装や装備を見ていると、観光というよりは登山、トレッキングといった方がほとんどのようです。
斎場への道を進みましょう。
途中にはこんな石碑が。
「霧島神宮境内」と書いてありますね。
今向かっている斎場というのは古宮址(ふるみやあと)と呼ばれており、かつて霧島神宮があった場所。
火山の噴火でたびたび焼失したことから、1484年に今の場所に移されました。
今でもこの一帯、高千穂峰の鹿児島側は霧島神宮の所領地であり、鹿児島県が借り上げているという形を取っているみたいですよ。
次はこんな石碑。
もうずいぶん崩れていてなかなか読みにくくなっていますが、秩父宮様登山記念と書かれているみたい。
やはり皇室の始まりを伝える神話の場所だけあって、皇族の方も訪れていらっしゃるようですね。
ようやく斎場前の鳥居が見えてきました。
「天孫降臨神籬斎場」と書かれた杭が立てられています。
鳥居の向こうには高千穂峰が。
山肌に見える崩れたような斜面が御鉢と呼ばれる火口跡なのかな。
位置関係がわかりにくいのでこちらの看板を。
看板を見ると、斎場のさらに上、御鉢と高千穂峰の間に「霧島神宮元宮」なるものがあります。
これが本来霧島神宮のあった場所。
8世紀末から始まった御鉢の噴火により焼失したために古宮へと移されました。
その後、御鉢は5百年程の間にたびたび噴火を繰り返し、古宮も焼失。
最終的に現在の場所へと移ったという経緯のようです。
神話を起源とする神社とはいえ、すさまじい歴史ですね。
石段を登り、鳥居をくぐると斎場が。
ちなみにこの斎場というのは1940年(昭和15年)、皇紀2600年記念事業の一つとして設けられたものだそうです。