曽木の滝公園から車で東へ約30分。
次に訪れたのはこちら。
姶良郡湧水町にある、日本名水百選にも選ばれている丸池湧水池です。
霧島連山の西端部となる栗野岳に降り注いだ雨水が、35年かけて湧き出しているのだとか。
一日に約6万トンもの水量だそうです。
もう少し近くにも駐車場があったようですが、清掃作業中で入り口が封鎖されて入れません。
そこでJR栗野駅裏にある駐車場に車を停めました。
線路脇を見ると、ここにも西郷さんが。
なんでも西南戦争の前に、一月ほど栗野岳温泉で静養していたそうです。
こちらにはこんな看板も。
「栗太郎館」駅舎の中に物産館があるんですね。
栗太郎というのは霧島山麓湧水町観光協会の公式キャラクターなのだとか。
湧水池に向かう途中にはこんなものが。
これは明治36年に完成した「丸池湧水煉瓦暗渠」
丸池湧水は昔から地域の生活用水として活用されており、ここに鉄道を建設するときに水路として作られました。
経産省の近代化産業遺産にも登録されています。
さていよいよ湧水池。
なに?、このきれいな水。
底まではっきりと見えますよ。
その先を見ると。
ちょうど雲間から日が射し込んでくれました。
水面に空や周囲の景色が写り込んで本当にきれい。
池の周囲は石積みの堤防となっていて、遊歩道を歩いて池を巡ることができるようになっています。
僕たちも一回りしてみましょう。
対岸にある遊歩道と東屋。
木の陰になっているので、池の底がはっきりと見えますね。
池の一番奥から公園の入り口付近を見たところ。
右側には展望所にもなっている丘が。
斜面にはいろんな花が植えられているようですが、まだ時期が早かったようですね。
こんな杭が立っていました。
ここは川内川水系の丸池川というらしいですね。
でも「一級河川起点」って?
確か川内川って熊本県から流れてきている大きな川ですよね?
まあいいか。
対岸に渡る石橋のたもとにはこんな石碑。
この池の上流にも湧水があり、そこから流れ込んでくる水路になっています。
水路沿いの散策路が「せせらぎの道」
「人間道路会議賞」なるものも受賞しているみたいです。
対岸にあった東屋から見た丸池。
見る角度によって趣も変わりますね。
正面左手の建物は観光案内所みたいなところかな。
そして手前にある二つの屋根。
小さいほうの屋根の下は湧水汲み場になっているのです。
僕たちも飲んでみたかったのですが、大きな容器をカートに積んだ人たちが次々と訪れていて後を絶ちません。
残念ながらあきらめました。
なんでもこの水でコーヒーを入れると、とても美味しいそうですよ。
こちらは湧水口の近くに祀られている水神様。
最後に公園入口にある煉瓦アーチ橋の上から。
う~ん、きれいだとしか言いようがありませんね。
とってもフォトジェニックです。
そうそう、このアーチ橋、リサイクル煉瓦で造られているのですよ。
湧水町は名水百選だけではなく、棚田百選、疎水百選と三つの日本百選の認定を受けています。
それをアピールするため、地球環境に配慮した町づくりのシンボル的存在としてこのアーチ橋を建設しました。
煉瓦の原料は町内の各家庭から出たゴミなのだそうです。