鳥居の手前で一礼して宇治橋を渡ります。
橋脚に寄り添ってポーズをとる連れ合い。
あんた、そんなことしてたら罰当たるよ。
厄払いに来たんじゃないの?
端の上流側にはこんな柱が並んでいました。
これは木除杭(きよけぐい)というもの。
五十鈴川も、今は水流も少なく穏やかに見えますが、大雨が降ると一気に増水します。
過去には何度も、流木などで宇治橋が流されてしまったことがありました。
宇治橋の損傷を防ぐために、流木除けに設けられたのがこの木除杭なのだそうです。
橋を渡るとそこは神苑。
見事な黒松ですね。
大正天皇が自らの手で植樹したものもあるそうです。
神宮内部の通路には一面砂利が敷き詰められていました。
そうそう、思い出しましたよ。
15年前に皆で来たときには、すでに膝を悪くしていた母を車椅子に乗せて参拝したんだっけ。
車椅子は宇治橋手前の案内所で貸してもらいました。
介助者が操作する、珍しいタイプの電動車椅子で、砂利道用に太いタイヤがついていたなあ。
こちらの建物は警衛部。
警備員(衛士というそうです)の詰め所みたいなところですかね。
さらに進むと火除橋という石橋があり、その先に鳥居が。
橋の手前には古札納所、渡った先には手水舎がありました。
コロナ対策として柄杓は使っていないようです。
その代わりに手水の周りに樋のようなものを巡らせて、そこから水が流れ落ちてくる仕組みになっていました。
なかなかいいアイデアですね。
神宮にある手水は全てこういった工夫がされているようです。
手水で手を清めたら、鳥居をくぐって先に進みましょう。
なぜか連れ合いは鳥居の下でジャンプしていました。
いい年なんだから、少しは落ち着きなさい。
本当に罰が当たるよ。
この鳥居の先には五十鈴川べりに御手洗場が。
川面に対岸の木々が映り込んで本当にきれいです。
天気が良ければもっときれいなんだろうな。
まあそれは時の運。
御手洗場の先には、内宮の所管社である瀧祭神(たきまつりのかみ)がお祀りされていました。
五十鈴川の守り神。
8月1日には五十鈴川で水を汲み、それを持ち帰って無病息災を祈る習慣が今でもあるそうです。
ここは垣と御門だけで社殿はなく、石畳の上にお祀りされているのだとか。
僕たちも参拝していきましょう。
二拝、二拍手、一拝。
正式な作法に則って「まんまんちゃん、あ」