土山サービスエリアを後にして、伊勢神宮を目指します。
亀山ジャンクションで東名阪道路へ、そのまま伊勢自動車道を通っておよそ1時間。
内宮B2駐車場に到着しました。
時刻はまだ8時半前。
時間が早かったおかげで駐車場もガラガラです。
ここからは「内宮おかげ参道」という地下道へ。
この地下道にはかつてのお伊勢参りの様子を描いた屏風絵がずらりと並んでいます。
この屏風絵は「現代の浮世絵師」とも呼ばれた版画家の門脇俊一氏が、自らの還暦と式年遷宮が重なった昭和48年(1973年)に描いた、江戸時代の「おかげ参り」
あらゆる「おかげ」に感謝して、京都から外宮、内宮、二見浦まで五日間の道のりを80mの大屏風絵として一気に描き上げたのだそうです。
それを原版を主有していた赤福の十代目店主が陶板画にして平成20年(2008年)に寄贈しました。
陶板画を製作したのは大塚オーミ、あの大塚美術館の陶板画を製作した会社です。
もう一つ、この参道の石垣にはハート型の石があるというので探してみました。
ありました、ありました。
さっそく記念撮影しておきましょう。
地下道を出るとそこはもう「おはらい町」の入り口です。
それでは内宮に向かいましょうか。
時間が早いので、人もまばらでした。
両脇には歴史ある昔ながらの建物が立ち並んでいます。
軒先にはこんな注連縄を風っているところもたくさんありました。
これは蘇民将来の子孫であることを示す目印です。
その昔、この地を旅した牛頭天王(スサノウ尊)が、一夜のもてなしへのお礼として蘇民将来へ約束した疫病退散の護符。
コロナはもう終息気味ですが、僕も一つ買って帰ることにしましょう。
まだ開いていないお店が多い中、早朝5時から営業しているのがこちら。
赤福本店です。
店内でお餅をいただくためには食券を購入しなければなりません。
いつも長蛇の列になっているのですが、さすがにこの時間は誰もいませんね。
参拝の後で食べようと思っていたのですが、こんなに空いているのなら今のうちにいただくことにしましょう。
店内の縁側でお茶と赤福もちをいただきました。
既に先客もいらっしゃいます。
庭にはこんな石碑が。
山口誓子の句碑です。
「巣燕も 覚めゐて 四時に 竃焚く」
店の軒に巣を作るツバメしか起きていないような時間から竃に湯を沸かし始める赤福の女主人の様子を詠んだもらったのだそうです。