ネタの趣旨とは少し違うかもしれませんが、記憶から離れないニュース映像を三つ選んでみました。

まず一つ目は東日本大震災の津波の映像です。
奇しくも今日は3月11日、12年前の今日の出来事です。

この日、僕が働いていた大阪でもゆっくりとした長周期振動を感じることはできました。
ただそのとき東北であんなことが起こっていたとは知る由もなく、ちょうど立ち上がったタイミングだったこともあり、めまい、立ちくらみかと思った程度だったんです。

それが地震だとわかって、東京で被害も出ているとの情報が。
ちょうどその日、東京に出張に出かけていた同僚がいたので、彼に電話をかけたところ「大きな地震でびっくりしましたが、みんな無事です」とのこと。

「ああ、そうか。大事無くてよかったなあ」
そのときはそれで終わっていたんですよ、僕の中では。

でも、家に帰ってTVをつけたとたんに僕の目に飛び込んできたのが、上空のヘリから津波を捕らえた映像。
農道らしき道を一目散に逃げる車が、まさに呑み込まれんとする瞬間でした。

目を疑いましたね。
何が起こっているのか咄嗟にはわかりませんでした。

仕事中はネットを見ている暇もありませんでしたし、当時通勤に使っていた車にはナビもついていなかったので、ずっとCDを聞いていました。
だから東京で起こった大きな地震が、これに繋がっているなんて思いもよらなかったんです。

東北地方で大震災が発生したと理解できたのはしばらく経ってから。
それからTV画面から目を離すことができませんでした。

-----------------------------

二つ目は阪神淡路大震災、倒壊した高速道路。

まだ夜も明けきらぬ早朝に発生した大震災。
家屋への被害はなかったとはいえ家の中はぐちゃぐちゃ。
停電して真っ暗な中、母と2人で駐車場に停めてあった車の中で、ラジオのニュースを聞いていました。

当時はまだ地震の状況を的確に把握するシステムも整っておらず、ラジオから流れてくるのは滋賀県の彦根や大津などといった、震源から遠く離れた場所の情報だけでした。

なるほどあっちのほうが震源か。
それにしてもよく揺れたものだなあと、母と話していたのを覚えています。

だったら大したことはないだろうと家の中に戻り、部屋の中を片付けているときに電気が復旧したのです。
ニュースを見ようとつけたテレビに映し出されたのが、橋脚が折れ、横倒しになった阪神高速神戸線の映像でした。

何だこれは、特撮映画の1シーンか?
一瞬そう思いましたね。

でもその後、炎に包まれた神戸の街並み、あちこちから立ち登る黒い煙の渦が次々と画面に映し出されました。。
ようやく、とんでもないことが起こったんだということがわかってきたのです。

見慣れた街が無残な状態になってしまっています。
心が締め付けられるような思いでした。

-----------------------------

最後はアメリカの同時多発テロで、二機目の旅客機がビルに激突した瞬間。

上の子が生まれた年でした。
当時の僕は残業が常態化しており、仕事から帰ってくると既に午後9時を過ぎていました。
連れ合いは子供を寝かしつけたまま、自分も眠ってしまっています。

いつものように用意してくれた食事をレンジで暖め、ダイニングテーブルに座ってまずはビールを。
そしてニュースを見るためにテレビをつけました。

映っていたのは中ほどから黒い煙を吐き出しているニューヨークの貿易センタービル。
そのときはテロだとは思わずに、単なる火災だと思いました。

まるで昔の映画「タワーリング インフェルノ」
大きな被害が出なければいいけれど。

すると画面の端に何かの影が、飛行機?

見る間に近づいてきて、もう一棟のビルに突っ込んだのです。
取材の飛行機が操縦ミスでぶつかったのかとも思いましたが、どう見ても旅客機ほどの大きさがありました。

事故だとしてもあまりにも非現実的。

これがテロだとわかったのはもう少し後のこと。
「ハイジャック」という音声がテレビから聞こえてきました。

どうやらハイジャックされた旅客機が貿易センタービルに突っ込んだみたい。
はじめから燃えていたビルも火災なんかじゃなく、こちらにも飛行機が突っ込んでいたようです。

-----------------------------

いずれも悲惨な出来事でした。
忘れようとしても忘れられない映像ばかりです。

いずれの出来事でも多くの方が犠牲となられましたし、未だ心に深い傷を負われたままの方もいらっしゃるでしょう。
改めて心よりのお悔やみとお見舞いを申し上げます。

強く記憶に残っているとなると、どうしても非現実的で悲惨な出来事になってしまいます。
記事にするかどうかは悩みまししたが、記憶をつなぐという意味合いもあるのではないかと思い、書かせていただきました。。

ご気分を害された方がいらっしゃればお詫びしたします。

 

 

なお、写真は本文とは一切関係ありません。

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村