それではお寺の中を見ていきましょう。

その前に、境内の案内マップを。


画像は道成寺HPよりお借りしました

山門の正面に位置するのが本堂です。



入母屋造りの立派な建物。
仁王門と本堂は国の重要文化財に指定されています。

そしてこちらがご本尊の千手観音菩薩像。



通常千手観音というと42本の手があるのだそうですが、ここの観音様は2本多い44本の手をお持ちなのだとか。
両脇にある厨子には日光、月光の両菩薩が侍っているそうですが、この日開帳されていたのはご本尊だけでした。

この三体は国宝です。
もちろん僕が見たのは本物ではなくそのレプリカ。
本物は収蔵庫で大切に保管されています。

こちらが本物の写真です。


写真は道成寺HPよりお借りしました

このご本尊は南向きに配置されていますが、本堂には北向きのご本尊もあるそうです。

こちらも千手観音像でその中には胎内仏もいらっしゃるのだとか。

下はそのX線写真。


写真は道成寺HPよりお借りしました

本堂は昭和60年から6年間かけて解体修理が行なわれたそうですが、そのときにこの北向きの本尊が発見されました。
まさに秘仏ですね。
こちらは国の重要文化財で、今も本堂内で元の場所に安置されているようです。

はい、ここで道成寺の七不思議 第2弾。



ご本尊と仁王門、そして参道が一直線に配置されています。
仏様が人々を常に見守っていてくださるという願いが込められているのだとか。

こちらがご本尊の前あたりから撮った写真です。



残念、僕のアイレベルでは高さが少し足りないようです。
ご本尊はもう少し高いところから見下ろしてらっしゃるわけだ。

さて本堂へのお参りもしたし、ちょっと境内を回ってみましょう。

まずは仁王門を入ってすぐ右手にあるえんま堂。



こういうお寺にある閻魔というのは地蔵菩薩を指すらしいですね。
ここから反時計回りに境内を回ります。

本堂の右手あたりには三重塔があるのですが、その手前にはこのようなものが。



これは安珍塚、鐘楼ごと焼殺された安珍が葬られた場所なのだとか。

次は鐘楼跡の碑。



さらにその奥には二代目鐘楼跡なるものまでありました。



初代の鐘楼は清姫が焼いてしまったもの。


二代目というのは、南北朝時代の逸見万寿丸という地元の豪族がこの地を所領としたときに、先の本堂とともに再興させたのだとか。
 

しかしこれも戦国時代に秀吉の焼き討ちにあって消失してしまうのです。

釣鐘は奪い去られて、今は京都岩倉の妙満寺というお寺にあるそうです。


2021年は万寿丸の生誕700年だったのだそうで、その記念行事として釣鐘が妙満寺から一時里帰りしました。
ニュースでも取り上げられていましたので、ご記憶のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そしてこれが三重塔。



こちらでも七不思議の一つがあるのですよ。

 

 

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