気を取り直して龍野西サービスエリアを出発します。
西へと向かうにつれ小雪が舞い始めました。
岡山県内に入ると路肩に雪が吹き溜まっているところも。
予報では西へ行くほど影響が大きいとのことなので、運転も慎重になります。
すると連れ合いがいきなり「出口ユキ さんて誰?」と聞いてきました。
なんでもさっきからトンネルの入り口や内部で電光掲示板に表示されているのだとか。
アホか?
これはトンネルの「出口に雪が吹き溜まっているかもしれないから注意しなさい」という警告だよ。
でもたしかにねえ、雪がカタカナになっているから、見ようによっては人の名前に見えなくはないけれど…
なんて馬鹿なかけ合いをしているうちに、休憩しようと思っていたパーキングエリアをうっかり通り過ぎてしまいましたじゃありませんか。
これを過ぎると距離的にも中途半端になってしまうんですよね。
仕方がないのでこのまま目的地へと向かうことに。
最初の目的地は尾道です。
風は強くなってはきたものの、幸い雪は降っていません。
どうやら瀬戸内側への影響は限定的だったようです。
福山西インターで高速を下り、松永道路、尾道バイパスを経由し石見銀山街道を南下しました。
JRの高架をくぐる手前のコインパーキングに空きがあったので、とりあえずはそこに車を停めます。
ここに停めたのは千光寺山ロープウェイの山麓駅に一番近かったから。
道路を横断すると、ほらもうそこは山麓駅。
し・か・し…
人の気配が全くありません。
よくみるとこんな張り紙が。
なんですと!
整備工事のため「12月1日から23日までは全面運休」ですって。
調べてみると、どうやら毎年この時期は安全点検を兼ねて運休にしているみたい。
奇しくも今日は12月23日、最終日です。
なんというタイミングの悪さ。
仕方がないので歩いて登りましょう。
ちゃんと道しるべも用意されています。
はじめはきれいに整備された石畳の小路を登っていくだけだったのですが、天寧寺を過ぎたあたりからは急な石段に変わってきました。
日ごろの運動不足がたたって、息が上がります。
でも振り返ったときの景色はすばらしい。
時折振り返っては写真を撮っていると、連れ合いに置いていかれそうになりました。
こちらは天寧寺の三重塔。
この景色は有名ですね。
観光パンフレットにもよく使われています。
路傍にはこんな案内板が。
【⑩ 0721】
「平山郁夫画伯のスケッチポイント」なのだとか。
なるほど、これで有名になったのですね。
だからパンフレットにもここからの写真が使われているのか。
さらに少し登ると休憩所らしき場所が。
わあ、ここからだと町が一望できますよ。
その向かいには「みはらし亭」なる立派な建物もありました。
これは築100年にもある元旅館をリノベーションしたゲストハウス。
カフェやバーも併設されているようです。