まずは大浴場で旅の疲れを落とすことに。
広いお風呂が好きなもので、部屋に露天風呂があってもまずは大浴場に行くことにしています。
ここの大浴場は通常のもの以外に床に畳を敷き詰めた和畳風呂と露天風呂の三種類がありました。
泉質は同じですが、いずれも浴槽が広くゆったりと温泉を楽しむことができます。
今回夕食は近くのお店に出かける予定なので、それまでは部屋でくつろぎます。
夕暮れ間近の風景をテラスからパチリ。
雲が多いのであまりきれいな夕景にはなりそうにはありませんけれど、それなりの印象的な景観も撮ることができました。
ちなみにこの煙突は北陸電力の福井火力発電所のもの。
九頭竜川の対岸はちょっとした工業団地になっているようですね。
観光地にはそぐわない景観ですが、このホテルを建てた時にはこんなものはなかったのでしょう。
さあ、いい時間になってきましたので、夕食へ出かけることにします。。
目的のお店はホテルから坂を下ったところにある「川喜」さん。
タクシーを呼ぼうかとも思いましたが、足元も悪くないので歩いていくことに。
10分もかからないくらいの距離でした。
立派な店構えですね。
もともとは北前船の船主さんだったそうです。
その時の屋号「川崎屋喜助」が店名「川喜」の由来なのだとか。
玄関も立派です。
予約していたので、すぐに部屋へ案内していただきました。
部屋は和室ですが、テーブルが用意されており、足の悪い人でも安心です。
欄間には漢詩の書が掛けられていました。
まずは前菜の甘えびです。
丸々太ってたくさんの卵を抱えていました。
次はカレイの煮付。
地元でいう「ヒレグロカレイ」を潮出汁で煮付けたもの。
癖もなくとっても美味しかったです。
お次はセイコガニ。
その場でばらしてくれます。
う~ん、内子が美味しい。
そうこうしているうちに越前蟹が茹で上がってきました。
いやあデカい!
手で持つとずっしりとした重さを感じます。
ここから後は蟹との格闘。
先ずはご主人が大雑把に解体してくれました。
これを噛んで、しがんで、すすって食べ尽くすのです。
このお店のモットーは茹で上がったらできるだけ早く食べること。
茹で汁がこぼれないうちにすすりきること。
いやあ忙しかった。
でも本当に美味しかったです。
ちなみにここの蟹料理は茹で蟹のみ。
刺身や焼き蟹などは一切出ません。
シンプルだからこそその旨味をいっそう感じられるのでしょう。
茹で蟹好きの僕には最高のお料理でした。