次に向かったのはあわじ市にある「静かの里公園」
源義経の寵愛を受けた静御前の終焉の地なのだそうです。
ただこの手の話は北海道から九州までの各地に残されており、何が真実なのかは永遠に分からないでしょう。
信じたもの勝ちといったところでしょうか。
公園内には一際目立つ金色のモニュメント(宝塔?)と東屋が。
東屋には子供達が続々と入っていっていました。
何があるのだろうと覗いてみましたが、どうやら何かの習い事のようです。
静御前が芸事に長けていたということに掛けているのでしょう。
手水舎には金色の鐘。
つくと幸せになるのだとか。
池の上に設けられたこの木道を通っていくと、静御前の墓があるそうです。
木道の前にはこんな説明パネルが。
これは吾妻鏡からの引用かな?
木道を進むと、池の畔にこんな看板。
「泳ぐ金塊」?
ふと池を見ると人影に餌をもらおうと鯉たちが集まってきています。
その中には金色の鯉が。
なるほど、そういうことね。
はい、こちらが静御前のお墓だそうです。
二体の石塔が経っていますね。
左側が静の墓、そして右側はなんと源義経のお墓なんだとか。
ここまでくると口があんぐりと開いたままになってしまいますが、「史跡」とまで書かれています。
なんの史跡なんだか。
今度は公園内にある資料館へ。
ここには地域の伝統行事である布団太鼓の模型なども飾られていますが、もっと面白いものもあります。
それがこちら。
一億円の金塊です。
竹下首相のときに行なわれた「ふるさと創生資金」を利用して購入したもの。
これはもちろんレプリカですが、当時は本物がここに展示されていました。
それも触ることができる状態で。
いろんなメディアで取り上げられましたから、当時は大きな話題となりましたね。
世論も賛否両論大きく分かれていたように記憶しています。
そのユニークな発想を賞賛するものもあれば「無駄遣い」だと非難する声も。
個人的には話題性もあるし集客もできる。
へんな上物を作るよりはよほど良いアイデアだと思っていました。
こちらは掲示されていた年表です。
これによると金塊が展示されていたのは平成元年から平成22年まで。
三菱マテリアルから一億円分の金塊をレンタルするという形だったようです。
この間、金相場の変動によって金塊が2個になったり1個に戻ったり、いろんなことがあったみたい。
平成22年には三菱マテリアルに金塊は返却されたようです。
それでもこの間377万人が見に来たそうですから、十分に元は取れたのでしょう。
公園内に金色のモニュメントや金の鐘、泳ぐ金塊などがあるのは全てこのことに由来しているとというわけです。
あっ、こんな物もありました。
金塊と同じ重さの鉛のインゴット。
これを持ち上げて重さを体感してくださいとのこと。
残念ながらビクともしませんでした。