この記事は2022年8月10日~12日にかけて、連れ合いと出かけた夏旅行の記録です。
奈良県の十津川村から三重県の東紀州、南伊勢を巡る2泊3日の旅でした。
---------------------------------------------------
お料理の続きといきましょう。
次はお造りが出てきました。
いやあ豪華ですねえ。
「熊野灘の恵」というタイトルなのですが、まさにその通り。
三重県産の伊勢海老と熊野本マグロ、熊野灘で獲れたカンパチに伊勢湾の真ダコの四種盛りです。
三つに仕切られた薬味皿には二見浦、岩戸の塩と醤油が二つ。
醤油はまったく同じもので量が違うだけだそうです。
真ん中の薄いところには、刺身と一緒に盛られた酢橘を搾り入れてくださいとのことでした。
伊勢海老は少し炙っており、それがいっそう旨みを引き出しているようです。
僕はお塩でいただきました。
あとはタコが美味しかったですね。
湯で加減も絶妙で、歯ごたえがありながらもさくっと噛み切れる。
こんな美味しい茹でダコを食べたのは久しぶりです。
いやいや、これじゃあお酒がいくらあってもたりないよ。
といいつつビールのお代わりを。
お~っと、そろそろ連れ合いの目付きが怖くなってきました。
次は焼き物。
鮑と季節野菜の土瓶焼,、伊賀焼というそうです。
下に敷かれているのは伊勢のアオサ。
アオサの磯の香りが鮑の旨さを引き立ててくれていました。
ここでお口直しです。
熊野産柑橘と蜂蜜のジュレ。
ほどよく甘酸っぱくすっきりとした味わい。
口の中に残っていた濃厚な香りが見事にリセットされていきます。
そしていよいよメインディッシュ。
松坂牛サーロインの備長炭焼です。
温州ミカンのトリュフソースが掛けられていました。
ワサビと塩を付けていただきます。
肉も良いものなのでしょうが、柑橘系のソースがしつこさを感じさせません。
そこにワサビのアクセントが。
これだったらいくらでも食べられそうです。
〆のご飯は古代米。
熊野にある、日本最古の神社「花の窟(はなのいわお)神社」の奉納米である「イザナミ米」のご飯です。
そういえば神社の近くにある道の駅でも売っていたような。
写真はイザナミ米のパッケージをデザインしたsalt grphicさんのHPよりお借りしました
現在の白米に対して、黒米と呼ばれる種類のお米で、日本に稲作が伝わった当時のものなのだとか。
手前の器に入っているのは、自家製の太刀魚魚醤で煎ったという胡麻です。
ご飯そのものにはあまり味はないので、これをフリカケにしていただきました。
魚醤の利いた胡麻がちょうど良い味付けです。
最後のデザート。
大内山牛乳のビアンコマンジャーレ。
ビアンコマンジャーレは通常アーモンドミルクが用いられますが、これは大内山牛乳で作ったのだとか。
それだけ濃厚だということなのでしょう。
上には冷たいスイカが。
添えられているのはアーモンドのビスコッティ。
どんな食べ方が正解なのかよくわかりませんでしたが、とりあえずグラスの中をかき混ぜて、ビスコッティの上に乗せてパクリ。
いろんな甘みが口の中で広がっていきました。
ああ、美味しかった。
食器や盛り付けもオシャレだったし。
それに、ほとんどの食材が三重と和歌山産というのもいいですね。
一番気に入ったのは伊勢海老の炙りかな。
あんなに甘い伊勢海老を食べたのははじめてかも?
当分この味は忘れないと思います。
ただちょっと呑み過ぎちゃいました。
食事が美味しいと酒が進んで困ります。
もう足元はふらふら、とってもじゃないけど歩いて帰れないので、またマイクロバスで部屋まで送ってもらいました。