この記事は2022年8月10日~12日にかけて、連れ合いと出かけた夏旅行の記録です。
奈良県の十津川村から三重県の東紀州、南伊勢を巡る2泊3日の旅でした。

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鬼ヶ城の天然記念物、名勝としての正式な名前は「熊野の鬼ヶ城 附 獅子巌(くまののおにがじょう つけたり ししいわ)」というそうです。

せっかくここまで来たのだから「つけたり」の獅子巌も見ていきましょう。

国道42号線を西に戻ります。

熊野市駅口の交差点を過ぎ、井戸川を渡って二つ目の信号のある交差点のところに、国道から左に小さく迂回するような道があり、そこが獅子巌の展望スポット。

道端に何気に天然記念物の碑が建っていました。



東に向かうときには獅子巌そのものが車窓から見えるので分かりやすいのですが、西に向かう場合はまったく見えません。
案内標識もあるにはあるのですが、うっかりしていると見過ごしてしまいそうです。

そこで目印になるのが、この「山茶郷」という喫茶店。



この駐車場も喫茶店のもので、駐車してもいいけれど「一声掛けてください」との貼紙がしてありました。
僕たちはめんどくさいので、誰もいないこともあり路肩に駐車しています。

こちらが獅子巌。



確かに獅子、というか怪獣が口を開いて咆哮しているかのようなイメージですね。
 

世界遺産の看板の前で記念撮影。



能登のゴジラ岩や香住のカエル岩なんていうのもありましたが、迫力はここが一番。


でも鬼ヶ城のインパクトが強すぎて、その後ではいま一つ印象が薄くなってしまったというのが正直な感想です。

さて次は七里御浜を見に行きましょう。
この浜も熊野古道伊勢路の一部で、世界遺産の構成要素となっています。

国道をさらに西に進み、道の駅 パーク七里御浜へ。



道の駅から浜へと繋がる歩道橋の上から、西側を。



南国のマリンリゾートのような景観です。
道の駅がなければ日本にいるとは思えません。

こちらは東側。



遠くに見えているのは尾鷲の海岸線かな。
こちらはいかにも日本らしい、白砂青松の景観ですね。

正面にあった一本松。



水平線に向かって凛と立つ姿がとても印象的でした。

浜にも出てみましょう。



海岸は小さな小石で埋め尽くされています。
ここは砂浜ではなく、砂礫の海岸なんですね。
 

後で調べてみたら、約22kmもある日本一の砂礫海岸で、「日本の渚百選」「21世紀に残したい自然百選」などにも選ばれていました。

もう少し西側にはウミガメの産卵場所として知られているところもあるようです。

さえぎるもののない海。



青い空に白い雲が美しい。

ただ気になったのは、このクソ暑い時期であるにも関わらず、浜辺にはほとんど人がいなかったこと。
遊泳はしないまでも、水遊びくらいしていてもよさそうなものなんですけれど。

地元の方の話によると、この浜は水深が急に深くなることと、引き波が強いことなどから遊泳禁止になっているようです。
また上の写真のようにさえぎるものが何一つありませんから、急な高波などにも注意が必要。
実際に亡くなられた方も少なくないのだとか。

水着で海辺にいるだけでも、巡回の警察官に見つかれば厳重注意されるそうですよ。

でも遊泳禁止などの看板、張り紙は一切見当たりませんでした。
地元の人たちにとっては当たり前のことなんでしょうけれど、僕たちのように他所から来た観光客には分かりませんね。

あと、ここに来るまでの国道42号線沿いに、こんな円筒形の建物がいくつも建っていました。


GoogleMapストリートビューより

初めは変わったデザインの建物が多いなあ、なんて思っていたのですが、良く見るとこれって津波からの避難塔なんですね。
南海トラフ地震の脅威が高まる中、防波堤の工事を行なっている場所もありました。

「きれいな景色だ」なんて喜んでいるだけじゃあだめだということです。

 

 

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