この記事は2022年8月10日~12日にかけて、連れ合いと出かけた夏旅行の記録です。
奈良県の十津川村から三重県の東紀州、南伊勢を巡る2泊3日の旅でした。
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谷瀬の吊り橋を後にして、次に向かったのは十津川村にある世界遺産「果無(はてなし)集落」です。
吊り橋から国道168号線をさらに南下すること約45分。
十津川温泉街を過ぎ、龍神温泉へとの分岐点の先に架かる赤いアーチ橋を渡ると、すぐに集落へと向かう案内板がありました。
そこを上っていくのですが、この道がまたすごく狭い。
軽車両同士でもすれ違うことはできません。
途中何ヶ所かは待避エリアも設けられているのですが、傾斜、カーブともにきつく、場所によってはガードレールもなかったり。
運転に自信のない方にはお勧めできるところではありませんね。
僕がここについたのは朝10時くらいでしたが、上りで1台、下りでは3台の車と対向しました。
一度は待避エリアまでバックで戻るハメに。
あ~、怖かった。
そして約2kmの山道を上りきったところにあるのがこの駐車場。
観光車両の乗り入れはここまでです。
4台分くらいのスペースでしょうか、幸い他の車は停まっていませんでした。
ここからは歩いて集落へ向かいます。
途中にはきれいな観光客用のトイレも整備されていました。
きつい坂道を上っていくと、ありました、ありました。
世界遺産の案内板と「世界遺産石碑前」というバス停が。
バスも通っているんだと思い、時刻表を見てみると。
どうやら十津川温泉とここを往復しているみたいなのですが、なぜか月曜日しか運行していません。
おまけに朝と昼の1日2便のみ。
う~ん、ちょっと意味が分かりませんね。
廃線にしないために走らせているということかな?
集落にはまだ小さい子供用の服を干している家もありました。
でもこれじゃあ通学の足にもなりません。
それはさておき、ガードレールの下にはパンフレットなどでよく見かける石碑が。
そしてその先に続く細い路、これが小辺路(こへち)なのでしょう。
世界遺産になっているのはこの路そのものなのだそうです。
先へと進むと、家の屋根のようなものも見えてきましたよ。
路以外は私有地のため立入禁止になっています。
敷地の入り口らしきところにはこんな看板が。
世界遺産とはいえ、個人宅の中を通っているわけですから、節度ある行動が求められるということですね。
夏の暑い時期なので、戸も開けっ放しになっているところもありました。
写真を撮るときもアングルには注意が必要です。
壁に掛けられたわらじと菅笠、そして蛇の目。
昔の人はこのようなわらじで旅をしていたのでしょう。
菅笠には「世界遺産」「小辺路」「果無集落」の文字が書かれていました。
こちらもパンフレットなんかでよく見かける手水ですね。
本当、きれいに手入れがされています。
その先では蛙の置物が樋を支えていました。
そして、その先に広がるのは青々とした田んぼ、そして何処までも連なる山々が。
う~ん、来てよかったなあ。
途中の道中は怖かったけれど…
十津川村観光協会のHPでは「村人との心のふれあい」という文言がありましたが、僕たちが訪れたときには、誰ともお会いすることはありませんでした。
それだけが少し残念だったかな。