さて2日目の夕食です。
やまびこ旅館のお食事処は母屋と別棟になって入るのですが、僕たちは玄関ロビーの横にある小さな個室に案内していただきました。
コーナーテーブルやその上の受話器など、くらと同じアンティークなもの。
照明もシャンデリア調のものが取り付けられています。
どうやらここはくら専用のお部屋みたいですね。
GW期間ということもあってか、メニューはおまかせです。
テーブルにはすでにいくつかお料理が並んでいました。
上に置かれて入るのが先付けで、左が真子のしぐれ煮で、右の器がヨモギ豆腐。
ヨモギ豆腐はすこしもっちりとした食感で美味しかったです。
手前の蓋付の器は前菜の7種盛。
まずは女将さんの手作りだという果実酒をいただいた後、僕は生ビールを注文。
ちゃんとしたジョッキで出てきました。
最近は小ぶりのグラスで出てくると事が多くなりましたが、なかなか良心的です。
連れ合いは地酒の利き酒セット。
僕も一口づつ呑ませてもらいました。
右側のふたつは地元小国町の河津酒造さんのもの。
まずは秋水、特別純米酒から。
少し甘めですが、癖がなくマイルドといった感じですね。
お米の香り、旨みが感じられました。
お次は小国蔵一本〆、純米吟醸です。
写真は河津酒造さんのHPよりお借りしました
こちらは辛口ですね。
少し癖というか尖った感じのするお酒でした。
最後は酒造研究所さんの香露、こちらも特別純米酒です。
こちらも甘口、でも呑みやすいお酒です。
山田錦を使っているからかな?
何か一番日本酒っぽい味わいがありました。
個人的には、このなかでは河津酒造さんの秋水が一番口に合うかも。
ところでこの酒造研究所という蔵元、正式名称は株式会社熊本県酒造研究所という名前です。
その名の通り、明治時代に清酒製造を推進するために造られた会社なのだとか。
日本醸造協会の「きょうかい9号」という酵母はここが発祥の地。
現在も香露の蔵元であると同時に、「きょうかい9号」酵母の保存、培養を行なっているそうです。
さてお酒の話はこれくらいにしておいて。
前菜の次はおつくりです。
いやあ見事な伊勢えびですね。
その他に鯛、マグロ、イカ、カンパチの5種盛りでした。
いやあどれも新鮮で美味しいこと。
伊勢海老なんかまだ動いていましたよ。
ちなみにこの伊勢海老は天草で獲れたものだそうです。
僕たちは次の日に天草へ向かう予定。
一足早く天草の海の幸をいただけたということですね。
いつも思うのですが、こんな山中の温泉地で新鮮なお刺身がいただけるなんて、本当にいい時代になったものです。