昨日の記事では、色収差や偽色という点で比較をすると、Nikonのカメラを使用する場合にはLightroomよりも純正のNX-Studioの方が良好な結果となりました。
でも別メーカーのカメラも使用している僕にとっては、ワークフローを統一させるということから考えても、Lightroomは手放せない存在です。
そこでこんなモノを試してみることにしました。
DxO Lab.のPureRaw2というソフトです。
これはRAW現像ソフトではありません。
各社独自のRAWデータを高品位にデモザイクし、光学補正やノイズ除去を施した後、Adobeの提唱する標準RAWデータであるDNGに変換してくれるというユニークなソフトウェア。
一年以上前から販売されていたようなのですが、僕が知ったのは今年の初め頃だったかな。
発売から時間が経っていたので、バージョンアップしてから購入しようと思っていたら、3月中旬頃にバージョンアップしたようでPureRaw2になっていました。
以前の記事でもご紹介したデジタルフィルター、Nik Collectionとセットで購入すると30%OFF!という宣伝文句に負けて、ついポチってしまいました。
まあNikも買おうと思っていたし、二つ合わせて¥20,000を切るというのはお得だよねって思う時点で、すでにDxOの策略にはまってしまっています。
さっそくインストールしてみましょう。
ダウンロードしたインストーラーのアイコンをWクリックするとウィザードが立ち上がります。
利用規約に同意し、インストール先のフォルダを指定すると、インストール構成を指定する画面になりました。
Lightroom Classicがインストールされていると自動でプラグインが選択されるようなので、そのまま次へと進みます。
これで準備は完了。
インストールボタンを押すとインストールが開始されます。
PCのパワーにもよるのでしょうが、ものの数分で完了しました。
デスクトップにもちゃんとアイコンが用意されているようです。
さっそく起動するとライセンス認証画面が表示されますので、購入後に送られてきたメールに記載されている認証コードを入力しました。
はい、これで無事ライセンスも認証されたようですね。
ネットでソフトウェアを購入することが増えましたが、ここが一番緊張するところ。
ゲームなどではうまく認証できなかったという話もよく聞きます。
無事に終わってホっとしました。
さっそくRAWデータを変換してみましょう。
ファイル名に「DxO_DeepPRIME」という文字が追加されています。
前回と同じように拡大して見ると。
こちらがD850内でデモザイクされた画像。
まだ少し色が被っているような気もしますが、ずいぶん良くなりました。
特筆すべきはシャープネス。
甘さが全くなくなり、しゃきっとした画像になっています。
まあこのあたりは好みの分かれるところではあるのでしょうが。
次に、もう一つの特徴であるノイズ除去についても試してみました。
ISO6400で15秒の長秒撮影したデータの一部を拡大しています。
右が処理後で左が処理前。
いやあすごい効果ですねえ。
ここまでノイズを減らしておいて、星の数もそんなに減っていないように見えるし、木の枝などのデティールも崩れていません。
星景写真のノイズ除去というと、複数枚の写真を加算平均で合成するという方法が主流になっているようですが、基本1枚撮りの僕にはありがたい機能です。
これはいいですね。
これまでISO6400での長秒撮影はノイズが多くてNGだと考えていましたが、これならじゅうぶん使えそう。
カメラやレンズに投資するよりも、こういったソフトに精通する方が結果的にいいのかもしれません。
ただ一つ問題がありました。
バージョンアップのウリだったLightroom Classicへのプラグイン化。
Lightroomから起動しようとするとエラーが出るのです。
Lightroomのプラグインマネージャでみると、ちゃんと認識されて入るのですけれど。
まあアイコンから起動して変換しても、ちゃんとLightroomのカタログには取り込まれているので、問題ないといえば問題ないのですが…。
DxOのヘルプセンターを除いても類似のFAQはありませんでした。
一度再インストールしてみます。
それでも改善しないようであれば直接DxOに確認するしかないですね。