門前通りを街道に向かって歩いていくと、お堀をまたぐ橋が。



この堀は八幡掘と呼ばれる、水郷で有名な近江八幡の中でも歴史のある町並みを堪能できる場所のひとつ。
石垣が整備され、両岸には雰囲気のある建物が並んでいます。





橋の先には大きな木の鳥居が立っていました。



ここが参道への入り口なんですね。

そして通りの向こうには、これまたレトロな洋館が。



これは白雲館といって、明治初期に近江商人の子弟たちの教育の場として建てられた学校だった建物。
 

当時、建築費の大半が地元商家からの寄付でまかなわれたのだとか。
今は観光案内所として利用されていますが、残念ながらまだ時間が早く中を見学することはできませんでした。
 

仕方がないので八幡堀周辺を散策することに。

橋の袂から堀べりに降りてみましょう。
この橋は白雲橋という名前です。



堀に沿って石畳が続いています。



ここは戦国時代に作られた人工水路。
 

日牟禮八幡宮の奥には八幡山と呼ばれる小高い山があり、安土桃山時代に秀吉の甥である羽柴秀次がここに八幡山城を築きました。
 

その際に城の防御と物資輸送のために造らせたのがこのお堀なのだそうです。

当時物流の要であった琵琶湖水運を取り込むことによって城下町は商業が発展、廃城となってからも大坂と江戸を結ぶ要所として発展し、裕福な近江商人達が堀沿いに豪邸や蔵を建てたことで今の景観が出来上がったのだとか。

これは道祖神かな?



昔の人も交通安全を祈ったのかもしれませんね。

かつての旧家も、今はリノベーションされてギャラリーや店舗として活用されているようです。



それにしてもいい景色ですね。



お天気がいま一つなのが残念ですが、それでも思わず見入ってしまう景観。
朽ちかけた廃船ですら意味のあるオブジェのように見えてしまいます。

さて次の橋までやってきました。



この石橋にも歴史を感じます。

橋を過ぎるとお堀は大きくカーブし、一気に巾が広くなってきました。
そして何槽かの小船が係留されています。



堀端には広い石段も整備されていますね。



どうやらここは船着場のようです。
昔もここれ荷揚げが行なわれていたのでしょうか。