次に向かったのは近江八幡市。
まずは市名の由来となった日牟禮(ひむれ)八幡宮へ。
ここは中臣鎌足の子で藤原氏の始祖とも呼ばれる藤原不比等も参拝したという由緒正しき八幡様。
かの徳川家康も関ヶ原の戦いの前に、必勝祈願に訪れたのだとか。
門前には参拝者用の駐車スペースがあるので、まずはそこに車を停めましょう。
さすはがに立派な楼門です。
中に入るとまずは左側に手水舎が。
正面には立派な拝殿が構えています。
ちょうど朝のお勤めだったのでしょうか、装束をまとった神官や巫女さん達が拝殿に集まり祝詞を唱えていました。
厳かな雰囲気で、罰が当たりそうだったので写真は撮っていません。
お勤めが終わるのを待って拝殿の奥にある本殿へ向かって石段を登っていきました。
ここから見ると拝殿は舞台のようですね。
石段の上には金色をした鳩の番が。
こちらが本殿です。
本殿からは橋が出ており、もう一つの社殿とつながっています。
実はこの配置を見て、最初この橋の向こうの社殿が本殿だと思いました。
拝殿は舞台で、本殿が拝殿だと。
でもこの社殿は橋の下にある鏡池という場所を祀るお社だったようです。
日牟禮八幡宮HPよりお借りしました
この鏡池は、琵琶湖湖畔にある長命寺にまで続いており、嘘偽りの心を持ったものが覗き込むと、たちまち没してしまうというい言伝えがあるのだとか。
もちろん虚偽の塊である僕は、怖くて覗き込むことができませんでした…。
門前には歴史を感じさせる石垣に囲まれたお店が。
こちらは「山上(さんじょう)」さんというお漬物の店。
近江野菜を使ったお漬物で有名なお店なんだそうです。
下田ナスのお漬物は本当においしそうでした。
この日、泊りじゃなかったら絶対お土産に買ったところなのですけれど。
その隣にはしゃれた洋館が。
大きく金文字でClub Harieとか書かれています。
バウムクーヘンで有名な「クラブ ハリエ」さんですね。
「クラブ ハリエ」は和菓子処「たねや」さんのグループ企業。
戦後間もなく、当時の「たねや」の社長が、近江兄弟社の創設にも関わったことで知られる著名な建築家、ヴォーリズさんに勧められて洋菓子造りをはじめたのがきっかけなのだそうです。
この建物もヴォーリズ建築の一つで、一時期は居宅として使用されていたものみたい。
今でも当時の面影を残した部屋で、作りたてのお菓子をいただくことができるのだそうです。
本家「たねや」さんも八幡宮の横にお店を構えています。
いまでこそ全国の百貨店に店舗を連ねる「たねや」さんも、ここが創業の地。
昔ながらの、参拝者が気軽に立寄ることができる茶店の雰囲気を残しているそうです。