ここまでくれば伊勢はすぐそこ、一気に伊勢西ICまで走りぬけました。
このルートだと通常二回取る休憩を一度で済ませてこともあり、予定よりもずいぶん早い到着です。

今回お伊勢参りは密を回避するために予定から外したため、そのままおはらい町を通り過ぎたのですが、どうもいつもと雰囲気が違います。
なんだろうなと信号待ちの間によくよく見てみると、内宮周辺の市営駐車場が全て閉鎖されているではありませんか。
大勢の警備員が駐車場の前で入ろうとする車を誘導しています。
駐車場の閉鎖はVICSでも発信されていたようで、ナビを見ると駐車場のPマークがまっ赤々になっていました。

おかげ横丁が全店舗休業することはニュースで知っていましたが、ここまで徹底しているとは思いませんでした。
ただおはらい町はというと営業している店舗も少なくなく、それなりに賑わっているような感もあります。

そんな混乱をよそに僕達は伊勢志摩スカイラインへと向かいます。
乗用車1台¥1,270なり。
少し高い気もしますが、観光道路だからまあ、しかたがないですね。

絶景を垣間見ながらしばしドライブ。
スカイラインのほぼ中間地点に目的地はあります。

それがこちら。



朝熊山山頂展望台です。
僕はずっと「あさくま」山だと思っていましたが、「あさま」山って読むのですね、知らなかった。



まだ時間が早いせいか、広い駐車場には僕達の車だけ。



駐車場の向こうに見えるのは伊勢の市街と伊勢湾ですね。

ここは360°のパノラマを楽しめる展望台。
特に東側には鳥羽港と答志島、神島の向こうに対岸の渥美半島まで見通すことができます。



残念ながらこの日は時間的に少し逆光気味だったのと、海面付近に水蒸気がたまっているのか霞んでしまっていました。

昭和天皇もここからこの景色をご覧になったようですね。



こんな案内板がありました。



ここからは富士山も見えるのですよ。
もちろん条件の整ったときじゃないとダメですが、年に数回は見えることがあるそうです。

こちらはミキモト真珠の創始者、御木本幸吉氏が建立した碑なのだとか。



大正時代のことだというから、ずいぶん前から人気スポットだったんだなあと感心していたら、江戸時代に唄われていた伊勢音頭にこんな一節があるそうです。

「お伊勢参りは朝熊をかけよ 朝熊かけねば片参り」

じつは展望台のすぐ近くに金剛證寺というお寺があるのですが、ここは内宮の鬼門を守るために建立されたのだとか。
昔から伊勢神宮とセットで参拝するものだったのですね。
帰ってから調べてみると、いまでもこの二つをセットにしたバスツアーもあるようです。

それにしても神社の鬼門をお寺が守るなんてまさに神仏習合、とても日本らしい風習です。

広場の一角にポストがありました。

 



これは天空のポストと呼ばれているそうです。
モニュメントではなくて、れっきとした現役のポストなんですよ。
青空に映える赤いポストが人気を呼んで、恋人の聖地にも指定されているようです。

それではさっそく記念撮影を。



気がつくと他の観光客の方も増えてきたみたいです。
そろそろ次の場所へ移動しましょう。