私たちは北海道に旅行に行った。
梅雨がない北海道と聞いていたので6月に行ったのだけど
なんと7日間とも大雨。
レンタカーで移動しながらの旅行だったので
ほとんど車から降りる事なく過ごしていた。
新婚旅行4日目の夜。
「久しぶりに実家に電話でもしてみようか」ってことになった。
私の実家に電話する
「もしもし、私。元気?」そう言ったとたん
父の激しい怒鳴り声が・・
「飛行機がついたらなぜすぐ電話してこないんだ!
お母さんが心配しておかしくなっているんだぞ!」
私「でも、新婚旅行なんだよ。なんで電話する必要があるの?
もし事故があったらニュースでも流れるしわかるでしょ~」
父「とにかくお母さんが北海道旅行のチラシをびりびりに破いて
家中にばらまいているんだ!ちゃんと元気なら連絡をいれなさい」
私「わかった、わかった。それじゃぁね」
私はあまりにもショックで一気に沈み込んだ。
たった一度の新婚旅行が台無しになってしまった。
北海道のチラシがなぜ大量に実家にあるかというと
私たちが北海道旅行に行くと決まったその日から
自分たちも行くんだと母が集めていたのだった。
幸い7月に予定を組んでくれたので
一緒に行くことにはならなかったけど
さすがにこの時ばかりは
母の私への異常な愛情に気づかずにはいられなかった。
絶対におかしい。
そう頭では思ってはいたけれど、突き放す勇気が私にはなく
結局1冊の本に出会うまで、不安定な精神状態でずるずると
母娘関係を続けていたのです。
数年前図書館で偶然見つけた一冊の本。
「アダルトチルドレンマザー」と言う本を読んでから私は
「このままではいけない!」って強く思い
母からの自立を決意したのでした。