脊髄脂肪腫とは、
脊髄神経が入っている背骨のトンネル
(脊柱管)の一部の形成が不完全となり、
脊髄が正常に形成されずに、
異常部位に付着した脂肪が皮膚や筋肉等の
周囲組織とくっついている状態です。
身体の成長とともに、
脂肪腫より脊髄が引っ張られる事や、
肥満による脂肪腫の増大で脊髄が
圧迫される事などにより、
排尿、排便の障害や、
運動障害、感覚障害、変形等の症状が
出現します。
症状が出現した後に手術を行った場合、
術後の改善率が、
運動機能障害は60~80%、
膀胱直腸障害は40%以下という報告があり、
その改善率は良くはありません。
症状が出る前(1歳までを目安)に、
予防的に脊髄と付着する脂肪組織を切り離し、
不要な脂肪組織を摘出する手術を行う事が
勧められています。
手術の目的は、
①神経を傷つけないように
脊髄と脂肪腫を切り離して、
脊髄に不要な力が加わらないようにする。
②再度の癒着を来さないように配慮する。
合併症としては、
①新たな神経症状が出現する。
②傷から髄液が漏れる。
③感染症。
などありますが、
頻度は低いと考えられております。
しかし、手術で神経を触る為に、
一時的に排尿困難や下肢の痛みや
「しびれ」を認める可能性があります。
症状が悪化しても、
長くても3~6ヵ月で改善する事が多いですが、
注意深い経過観察が必要です。
↑説明文お借り致しました。
この脊椎脂肪腫という病気は、
何事も無く健康に生まれてきた
健常の子でも起こりうる病気です。
生まれて何年か経って、
転びやすくなった、おしっこの出が悪い
など、下半身の異常が現れて
初めて脊椎脂肪腫だと気付かされる事も
多いそうです。
1度出てしまった症状は、
治す事はほぼ出来ないようですが、
異常に気付いて早く手術をすれば
それ以上酷くなる事を防げます。
ずっと放っておくと、歩けなくなったり
自力で排泄をする事が出来なくなります。
なので、少しでもおかしいと思ったら
すぐに病院に行って欲しいです
凄く長くなりましたが、、
あれから2年。
今の所にこは排泄や歩行の問題無し。
半年に1回、脳外科で経過観察を
受けています。
またいつ再発してしまうか分からないので、
注意深く観察が必要です。
何度も言いますが、
少しでもおかしいと思ったら
すぐ受診してください(>_<)
同じ病院で、小学生になって気付いて
手術をしたお子さんも何人か居ました。
何事も、早期発見ですよね(>_<)