健史の親類であった、タキが残した大学ノート。
それは晩年の彼女がつづっていた自叙伝であった。
昭和11年、田舎から出てきた若き日のタキは、
東京の外れに赤い三角屋根の小さくてモダンな屋敷を構える
平井家のお手伝いさんとして働く。
そこには、主人である雅樹と美しい年下の妻・時子、
二人の間に生まれた男の子が暮らしていた。
穏やかな彼らの生活を見つめていたタキだが、
板倉という青年に時子の心が揺れていることに気付く。
戦闘を描いていないのに、
戦時中の息苦しさが感じられてくる。
生活の中に会話の中にその時代の戦争があった。
日常の中にあった戦争が描かれている。
「長く生き過ぎた」と、
泣き崩れるタキの心情は、
見る人それぞれで受け取る意味も違ってくるのだろうな。
じゃっ、次いってみよう。
ネタバレもいいところ
ブログネタ:恋人・配偶者がいる人を好きになったことある?
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思い当たる節はない。
きっと『いい人だなぁ』って思ったりはするけれど、
どうにかなりたいって考えることはない。
恋愛感情には至らないな。
・・・いまのところは