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東京から神奈川へ突き出るように位置する街“まほろ市”。

都会でもなければ田舎でもない。

そんな街の駅前で便利屋“多田便利軒”を営むバツイチ男、

多田のもとに、ひょんなことから同級生の行天が転がり込んでくる。

自称コロンビア人の娼婦ルルや

ヤバいアルバイトに手を出す小学生の由良など、

二人は便利屋稼業を通して奇妙な客たちの人生に深くかかわっていく。


忘れられない過去と否応無しに向き合うこととなった2人は、

遂に最後の季節を迎える……。





好きだな。


この飄々とした感じ。



主人公2人の身の上は、ただならぬ状況であることは間違いない。


だのに、

いかにも不幸っちゅーわけでも 寂しいっちゅーわけでもなく描かれてく。


波風たった後の余韻のまま漂っているみたいに。



普通の日常に 普通じゃない事態が起きているのに、

それでもやっぱり坦々としていて・・・。




「誰かに必要とされるってことは、誰かの希望になるってことでしょ。」


「自分には与えられなかったものを、

 おまえは新しく誰かに与えることができるんだ。」


生きてく上で大事なことを、サラッと言ってのける。


傷を負った2人だから・・・。




人は、再生していける花