どんなに注意しても A氏のおみやげ攻撃が止まらない。


と、他Nsが嘆いている。



入院しているおんなじ病室の患者さん達に、

缶ジュースやらオヤツの食べ物を配って歩くA氏のことだ。


・・・そりゃ困り者困った


上司に相談しても Drに相談しても、一向に改善しない。


だってA氏は、善意で配っているんだもの。





その病室にいる高齢のおばあちゃま。


手術後 食事の制限があるもんで、いつもお腹を空かしてる。


「ご飯が足りない」とか「パンが食べたい」とか

病室にいる他の患者お仲間に 愚痴をこぼしているらしい。



で、だ。


気前のイイA氏が、

菓子パンやら饅頭やらの差し入れを、おばあちゃまにあげちゃうんだな。


あたしらNsにも 「持っていけ」とお菓子をくれようとしちゃうんだな。



ここはいっちょ ガツンといってみるとするかニヤリ



向かった病室にいたのはA氏。


A「にこさん、かわいいからコレあげちゃう。」

とのコトバにも

「仕事中だから もらえないのよ(営業スマイルにこっ)。」と、丁重にお断り。



あたしの向かう先は、耳の遠くなった お腹を空かせたおばあちゃま。



病室の誰にでも聞こえるように大きな声で伝えまつ。


手術した腸に負担がかからないよーに、

食事の内容も食事の量も制限しているっていうことを。


今は お腹を空かせて腸を休ませていることが、治療なんだということを。



おばあちゃまに伝えながら、

話しを聞いてて欲しいのは ホントのところ他の患者さん達なんだ。


お腹を空かせたおばあちゃまへの差し入れは ご遠慮くださいませってこと。



もうちょっとだから。

あと数日で、みんなとおんなじ食事が食べれるよーになるから さ。





ここは、病院。


カロリー制限している方も

水分制限している方も

塩分も脂肪もタンパクも

粥食だって オヤツのゼリーだって 5回に分けた食事時間だって、

意味があっての食事だから。



間違った善意にならぬよう花