泣いた 泣いたぁ~~えーん




そうか・・・あの記者。
お金を要求したのには理由があった。


幼児虐待についての取材の中で、救うことが出来なかった命。


その命を守っている奈緒に対し、

記者は その先の未来を見ていた。


「今、あんたが歩いてる道は、オレが逃げた道なんだ。

 オレはその道の先にさ、何があるのか見てみたい。

 その先には、あり得たかもしれない景色があって…、

 そこではオレは、アイツを連れてさ…。」


一千万円という金額を工面することが出来ず、救えなかった命。

記者は、その責任を感じているのかもしれない。


奈緒が、誘拐という手段で道木怜南を助け出したことを、

自分と比較して悔やんでいるようで・・・。



でも・・・、

お金とは違う責任を負うことになった奈緒の気持ちは、

考えなかったのだろうか。


おなじ苦しみをも背負わせようとしていたのだろうか。


奈緒と継美を苦しめたことには違いない・・・。




そして そして、母親との絆ウルル



7歳の奈緒を 我が子として、母親になろうと決めた籐子。


「いつも思ってた。私がこの子の母親でよかったのかなぁ。」


心を閉ざし 実母に想いを馳せる奈緒に対し、

精一杯の愛情を注いでいた籐子。


我が身のことでなく、

いつも奈緒のことを案じていた。


「母親も子どもも、選んだり選ばれたりするものじゃないもん。

 出会っちゃうものだもん。」


「奈緒が初めて、ただいまって言ってくれた。

 私、お母さんになれるかもしれないって思った。

 その時…、その時決めたの。

 世界中でこの子の母親は私一人なんだって。」


それだけの強い想いがあったからこそ、

葉菜の存在を疎ましく思っていたんだろうな。



ようやく奈緒は、

実母との悲しい記憶から解放されたんだね。


「お母さんのおかげ。継美のおかげ。」



・・・ただ、

やっぱり葉菜の過去にも

悲しい記憶がありそうで・・・。


葉菜の想いも救ってほしい・・・。




「だいじ。だいじ。」


継美ちゃんの柔かな微笑が、いつまでもいつまでも。




どうしよぉ、来週の予告ひぇ~

泣いてるよぉ・・・花