夢も希望もなくなったと、人生を悲観する。



それなのに、なぜ生きることを続けなければいけないの?





自殺企図の患者さん。


病院に搬送され、助けられた患者さん。



孤独で、

生きる意味を見失った・・・と。

生きている価値がない・・・と。


死にたいと言いながらも、

ホントは誰かに気付いてほしいと、心が叫んでいた。


「こんなに かわいそうな自分を誰か救って・・・」って。





ねえ。知ってる?


あなたの病室の隣りには、

余命を告げられた若い患者さんがいることを。


彼はね、不幸な生い立ちから

恵まれなかった家庭環境。

大人になって自分の人生を自分の力で歩むために

仕事を立ち上げ、生きる路のスタートを切り出したところなの。




ねえ。教えてあげようか。


昔、あたしが看取った患者さん。

進行性の病気で、生きているほとんどを

病室で過ごしていた子どもの患者さん。


その子の夢はね、大人になるということだったの。

でもね、大人になれなかった。

夢叶わずに息を引き取ったの。




生きていたくても、死にたくなくても、

みんなに最期の時は訪れる。


いつか必ず死ぬ時がくる。



今のあなたには、届かないかもね。


でもね、

命ってそんなに軽いものじゃないんだよ。



生きていたら・・・。


1年後のあなたは、

死ななくて良かったと思っているかもしれないよ。


5年後のあなたは、

誰かの支えになっているかもしれないよ。


10年後のあなたは、

生きていることに感謝しているかもしれないよ。




生きる意味。生きる価値。


その答えは 今知らなくていいのかもね。


でもどうしても

その答えが知りたいなら、探し続ければいい。


生きながら、いっくらでも考えられるもの。



明日、笑っている自分のために花