たぶんね・・・。


たぶんそう。



彼女は、まだ若かった。


やりたいことが、山ほどあったはず。


念願のNsに なったばかりだったんだもの。





同僚が、院内で度々見かける白衣姿の霊。


そう、それはきっと彼女に違いない。





闘病中、

彼女は言っていた。


『なんで私が・・・』 『なんで今なの・・・』




彼女の病室からは、ひっきりなしにNsコール。


Ns達は、ほとんど付きっきりで彼女の背中をさする毎日。



あの頃、試されていたのかなぁ。

Nsという仕事を。




ねえ・・・、

まだ救われていなかったんだね。


彼女の想いは いまだここに・・・花