Ns新人時代、病院の敷地内にある寮に
1年間暮らしていた頃がある。
お風呂は共同。
トイレも台所も水場も、各階共同で、
新人同士2人が同室で暮らしていた。
3交代勤務だから、門限なんかはなく
いつでも出入り自由の寮。
そこには、寮母サンがいて、
電話は寮母サン経由で館内放送される。
「○号室の○○サ~ン。外線(もしくは内線)ですよ~。」
携帯電話なんてものはない時代だったから、
外線電話かかってくるのは、
たいていみなさん、彼氏から
ラブラブのお話するにも、
寮母サンを目の前にして話し込む
結構コレ、至福の時
が、内線電話となると・・・
勤務部署からの
業務上の問い合わせだったり・・・、
たいてい、お叱りの電話であることが多い
深夜明けで疲れた身体をぐったり休めたトコに、
「にこサ~ン。内線ですよ~。」
・・・あたし、何しでかした
あの日の内線電話は、上司から
「にこサン、今日の手術患者サンの輸血は何処に片付けたの
病棟にはないし、手術室で探してるんだけど」
へっ
あの輸血ならたしか・・・、
Drが今は使用しないって言って・・・
「それなら、血液製造室に返しました」
・・・
上司、笑ってる
「にこサン。血液製剤室ね」
そうだった・・・。
血液、製造はしてませんよねぇ
血液は献血なのよねん
こ~んなことがあるもんだから、勤務おわってしばらくは、
内線かかってこないか心配で、
おちおち寝てもいられまい
古き良き時代の話